ロシア占領軍、占領下ザポリッジャ州ロジウカにて偽「住民投票」実施
被占領下ザポリッジャ州ロジウカ領域共同体にて、ロシア軍は、住民を偽「住民投票」に参加させた上で、ドネツィク州一部地域を支配する自称「国家」「DPR」への同自治体の「編入」を宣言した。
19日、クルプシキー・ポロヒ地区行政府長官がユーチューブでの動画メッセージで伝えた。
クルプシキー氏は、「2022年3月2日にロジウカ領域共同体が占領された。占領者たちは、一定期間にわたり地元住民との作業を行っていた。いわゆる調査だ。その後、いわゆる『L/DPR』の旗を掲げ、テロ組織『DPR』の『幹部』の一人がやってきた」と発言した。
さらに同氏は、19日、高齢者やマリウポリからの避難民が地元の文化会館の「会合」に招待されたとし、「そこで『村長や幹部の選挙』の実施や、『DPR』への暫定『併合』を呼びかける、いわゆる『住民投票』だか『住民の意思表示』だかが宣言されたというのだ」と発言した。
同氏は、そのような『意思表示』はフェイクであるとし、誰もそれを認めることはないと発言した。また、本件については、判明した共謀者全員の名前が保安庁(SBU)や法執行機関に通報されていると伝えた。
関連して、ウクライナ国防省情報総局は19日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が占領政権の「合法化」を目的に、複数の偽「住民投票」の実施を準備していると伝えた。
同局は、ヘルソン州ではすでに偽「共和国」「KhPR創設」を問う「住民投票」に向けて投票用紙などが印刷されていると説明した。
さらに同局は、ミコライウ州スニフリウカ市でも「市長」選出と被占領下クリミアへの「編入」を問う偽「住民投票」が準備されていると伝えた。