ゼレンシキー宇大統領、ロシアにとって象徴的な5月9日につき「恐れていない」
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、ロシアが5月9日(対独戦勝記念日)を重要視しており、同日までにウクライナでも何かしらの戦果を求めている可能性が指摘される中、「私たちは恐れていない」とコメントした。
ゼレンシキー宇大統領が仏BFMTV局へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは5月9日を恐れていない。私たちは、5月9日に皆に示すための何らかの戦果を得ようとして、ロシアが何らかの特別軍事行動を準備しているかもしれないということには落ち着いて向き合っている」と発言した。
さらに同氏は、ロシアは、一時的に制圧しているウクライナ領にて、5月9日に行事を計画していると発言した。
同時に同氏は、それもまた、「ロシア語を巡る闘い」同様、ロシアの大きな過ちだと指摘し、「ロシアが、私たちの国の大半がロシア語話者である東部で、ロシア語を巡って人々を殺したことで、人々はあらゆるロシアに関わるものを現在嫌悪の眼差しで見ているのだ」と説明した。同氏は、5月9日を巡っても同様の状況となるだろうと発言した(編集注:ウクライナの人々がロシアが祝う戦勝記念日を嫌悪の目で見ることになるの意)。
なお、ロシアは、3月末以降ウクライナ北部から軍を撤退させた後、4月18日から、ウクライナにおける侵略を、東部・南部を中心に再度活発化させている。ウクライナのモトゥジャニク国防報道官は、ロシア軍の目的は5月9日までに、ウクライナ軍をドネツィク・ルハンシク両州から追い出し、一時的占領下クリミアとの間の「陸上回廊」を維持することだと発言している。
写真:大統領府