ウクライナ大統領府長官顧問、ベラルーシのルカシェンコの西側との独自協議にコメント
ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官顧問は、ベラルーシのルカシェンコ自称「大統領」が、プーチン露大統領とは別に、西側諸国と協議を行っていると指摘した。
アレストヴィチ氏がニュースサイト「メドゥーザ」へのインタビューの際に発言した。
アレストヴィチ氏は、「ルカシェンコは可能な範囲で蛇行している。私たちの情報では、彼は西側と個別に協議を行っている。私たちには、ベラルーシの野党勢力と西側インテリジェンスがそのことを伝えてくれている。彼らは詳細については話していないが、しかし、大まかに言えば、(編集注:ルカシェンコ氏の主張は)『私は悪くない、彼(プーチン)が勝手に私のところへ来たのだ』というものだ」と指摘した。
同氏はまた、同時にロシアの対ウクライナ戦争にてベラルーシの飛行場、鉄道、補給基地が使われており、ベラルーシ領からのミサイルの発射、航空機の使用、軍の侵攻は「定義上は軍事侵略だ」と指摘した。
他方、同氏は「しかし、私たちは、その問題をあえて提起していない。なぜなら、私たちは、ベラルーシ自体のことを理解しているし、ベラルーシの人々と政権も非常に明確に区別しているからだ。そして、ベラルーシの人々が(戦争に)反対だったことを私たちは知っている。現時点でベラルーシ領の利用はもう非常に少ないし、実質的には利用されていない」と発言した。
同時に同氏は、ベラルーシのパルチザン運動が、鉄道ネットワークを破壊したこととし、「彼らは本当に壊しており、本当にロシア軍の活動を非常に複雑にした」と報告した。
なお、24日、米ワシントン・ポスト紙もまた、2月のロシアのウクライナへの侵攻当初から、ベラルーシの鉄道関係者、ハッカー、政権の活動に同意しない治安関係者の秘密のネットワークが、ロシアからベラルーシを経由してウクライナにつながる鉄道網を使用できなくする活動を行っていると報じている。
これに先立ち、3月21日、ベラルーシ反政権勢力の指導者シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ(スヴィトラナ・チハノフスカヤ)の顧問を務めるフラナク・ヴャチョルカ氏は、ツイッター・アカウントにて、ベラルーシ国内にはパルチザン運動が活動しており、ベラルーシ軍のウクライナへの侵攻を防止していると発言していた。