マリウポリ製鉄工場からの人道回廊に関するロシアとの合意はない=ヴェレシチューク宇副首相
ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は25日、ウクライナとロシアの間にマリウポリ市の製鉄工場「アゾフスタリ」にいる人々を避難させるための人道回廊についての合意はないと発表した。
ヴェレシチューク副首相がテレグラム・チャンネルに書き込んだ。
ヴェレシチューク氏は、ロシアは今日もまた、アゾフスタリから民間人避難のための人道回廊があると発表したと指摘しつつ、「それを信じてはいけない。ロシアが何度も人道回廊を破綻させなければ、信じることもできたであろう」としつつ、「重要なことは、人道回廊とは双方の合意によって開設されることである。一方が発表する回廊は、安全を確保せず、それゆえに、人道回廊ではない。つまり、公式かつ公に発表する。アゾフスタリからの人道回廊については、今日の時点で、残念ながら合意はない」と説明した。
また同氏は、グテーレス国連事務総長に対して、事務総長がアゾフスタリからの民間人避難のための人道回廊設置を主導し、保証するように要請したと伝えた。要請内容には、国連と国際赤十字委員会の代表者が人道回廊にて同行することが含まれているという。
同氏は、「私たちは、国連事務総長とロシア代表者の協議の結果に期待している」と伝えた。
これに先立ち、ロシア政権は25日、マリウポリ市のアゾフスタリからの人道回廊を開設する用意があると一方的に発表していた。