ポーランドとスロバキア、ウクライナがEU加盟候補国地位獲得できるよう他国説得へ
ドゥダ・ポーランド大統領とチャプトヴァー・スロバキア大統領は11日、ウクライナに欧州連合(EU)加盟候補国地位の付与を他国が支持するよう説得すべく、西欧各国を訪問すると発言した。
両大統領がブラチスラバでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムが伝えた。
チャプトヴァー・スロバキア大統領は、「私は、(ドゥダ)大統領に、ウクライナへのEU加盟候補国地位の付与に関して抑制的な立場を有している西側諸国を一緒に訪問することを提案した。私は、それはウクライナを支え、欧州の平和を強化する上で非常に重要な行動だと思っている」と発言した。
ドゥダ・ポーランド大統領は、チャプトヴァー大統領の提案を受け入れたとし、「特に、ウクライナが加盟候補国地位を迅速に受け取れることへの疑問を抱いているところ」を訪問することの重要性を指摘した。ドゥダ氏はまた、「私たちには、ウクライナの人々がその地位をできるだけ迅速に受け取らねばならないという点に一切の疑いを抱いていない。私たちは、ウクライナがその支持を受けられるように、色々な場所で説得していく」と強調した。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領は2022年2月28日にEU加盟申請書に署名をしていた。
また3月10日、フランスにてEU首脳会談が開催され、その際EU加盟国首脳は、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択していた。
4月8日、フォンデアライエン欧州委員長がキーウを訪問しゼレンシキー宇大統領に、ウクライナがEU加盟候補国となるために記入の必要な質問表を渡していた。
5月9日、ウクライナは、同質問表の第2部の記入を終えたことを報告している。
なお、ウクライナ政権は、6月にEU加盟候補国地位が付与されることを望んでいる
写真:ドゥダ・ポーランド大統領(フェイスブック)