ゼレンシキー宇大統領、「ロシア抜きの」安全保証合意案を作成していると発言

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアの参加を想定しないウクライナの安全保証に関する合意案につき、パートナー国と作成作業をしていると発言した。

ゼレンシキー大統領が大統領就任3年目を記念し行った、「UA一緒」へのインタビューの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「安全の保証について。それは重要な文書、重要な合意だ。重要なことは、それが単なる紙ではなく、現実となり、私たちを将来助けるようになることである。(中略)現在、その合意(案)は、ロシア抜きの、ウクライナの周りのパートナー国の一団となることを想定している。安全保証国はロシア抜きだ。ブチャがいくつかのことを変えた。時間が物事を変えている」と発言した。

同氏はまた、その合意案はすでに作成されているが、いくつかのことにつきまだ合意が必要だと指摘した。「私たちはそれをもう作成した。誰かには気に入ったところがあり、誰かには気に入らないところがある。私たちは、ウクライナ人らしく、多くのことを求めている。彼らは、欧州人らしく、あまりにも懐疑的だ。しかし、私たちはどこか中心辺りで答えを見つけるだろう。なぜなら、私たちにとってはその文書が全ての保証国の議会で批准されることが重要だからだ」と発言した。

同時に同氏は、ロシア大統領との間で二国間対話が行われる必要もあると指摘した。他方で、対話の実現は、ロシアが被占領地で何を行うか、アゾフスタリの防衛者をどのように扱うかに左右されるとも発言した。同氏は、「それ(安全保証合意)に署名した後で、その合意がどのようなものとなるか見てみよう。そしてその後、(編集注:プーチン露大統領との)会談があるかどうか、恐ろしいマリウポリの結果が出るかどうか、あるいは、私たちがマリウポリやヴォルノヴァハなどに辿り着くかどうか、さらに5つの『ブチャ』を目にすることになるかどうか…おお、神よ(編集注:そうでなければ良い)。もしそうなれば、会談はないかもしれない。彼らが、マリウポリの人々をどう扱うか…。現在、私たちは、その人々(編集注:アゾフスタリにいるウクライナ軍人)を生かし、脱出させるための手段を見つけたのを見ている。そのプロセスの結果にも、非常に多くのことが左右される」と発言した。

写真:大統領府