ドネツィク州前線全域で敵の砲撃継続 アウジーウカの被害大=各州軍行政府報告
ウクライナ東部での進軍を強めるロシア軍は、ドネツィク州の前線全域の砲撃を継続。アウジーウカにて建物20軒、学校1軒が損壊するなど甚大な被害が出ている。
23日8時時点の各州軍行政府の情報をまとめた報告書に書かれている。
ドネツィク州(東部)では、スヴィトロダルシク共同体のヴォズドヴィジェンカとミロニウカ周辺のウクライナ軍配置地点へ恒常的に砲撃が行われている。ルハンシケ近くの橋が破壊された。
ヘルソン州(南部)では、ビロゼルカにて、敵のクラスター弾を使った砲撃により、10軒の建物が破壊され、3名の市民が死亡、負傷者数は不明。ロシア軍は、一時的に制圧した自治体への砲撃を継続。オレクサンドリウカ村とオソコリウカ村の状況が危機的であり、ほぼ全ての家に被害が出ており、死傷者も出ている。ベルスラウシキー地区とカホウカ地区の状況も困難。
ドニプロペトロウシク州(南部)は、夜中中空襲警報が鳴っていた。ロシア軍は、多連装ロケットランチャー「ウラガン」にて、アポストロヴェ自治体を砲撃。犠牲者なし。
ジトーミル州(中部)コロステンでは、夜間に撃墜された敵のミサイルの破片の落下で建物3軒が破損。別のミサイルの着弾により、産業施設が損壊。犠牲者は今のところなし。
スーミ州(北部)では、敵は自国領からビロピッリャ周辺を砲撃。被害は確認中。
ハルキウ州(東部)では、ハルキウ市にて夜間、空中警報と単発の砲撃があり、2名が負傷した。ロシア軍はツィルクニを砲撃し、2名負傷。敵はまた、ペルヴォマイシキーを砲撃し、1名負傷。さらにバラクリヤでも負傷者あり。ロシア軍はまた、チュフイウ地区を砲撃し、民間の建物、店、カフェにて火災発生。被害者なし。
ルハンシク州(東部)では、敵はシェヴェロドネツィクへの襲撃を再度試みたが、成功せず、撤退した。過去24時間で19の自治体が砲撃された。州内では、70の建物が損壊した。被害があったのは、リシチャンシク。ノヴォドルジェシク、ゾロテー、ニルコヴァ・ミコライウカ、カテリニウカ、ヒルシケ、シェヴェロドネツィク。1名が死亡。また、ドニプロ市の病院で、5月7日に負傷したプリヴィッリャ出身の女児が死亡。民間人に2名負傷者あり。
ミコライウ州(南部)では、ミコライウ市に対して多連装ロケットランチャー「スメ理智」にて砲撃あり。被害情報確認中。敵はまた、シローケを砲撃。被害者なし。
その他の州は相対的に平穏だった。