ロシア軍、各地にミサイル攻撃継続 民間人に死傷者

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25日、ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は、各地でミサイル攻撃を続けており、ウクライナ民間人に死傷者が出ている。

東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同日朝、ドネツィク州ポクロウシク(旧:クラスノアルミーシク)にロシア軍の2発のミサイルが着弾し、住民4名が負傷したと伝えた

キリレンコ氏は、「朝、ポクロウシクは2発のミサイルを受けた。今のところ、4名の民間人の負傷者についてわかっている。彼らは病院に搬送された。3軒のインフラが損壊した」と書き込んだ。

また同氏は、同日未明にクラマトルシクの未完成の集合住宅に砲弾が着弾したことを伝え、衝撃により近隣の建物の窓が破壊されたが、住民に被害は出なかったと報告した。

同氏は、「ロシア人は、前線から離れた場所の町々への攻撃を継続している。彼らは、できるだけたくさんの民間人を殺して、パニックを撒き散らしたがっている。そのため、現在唯一の正しい選択は、避難だ! 避難が命を救う!」と強調した。

南部ザポリッジャ州では、州軍行政府が、テレグラム・チャンネルにて、同日朝、ロシア軍によるザポリッジャ市の商業施設と民間建物へのミサイル攻撃により、少なくとも1名が死亡、3名が負傷したと発表した

発表には、「5月25日5時13分、ロシア軍が4発の巡航ミサイルをザポリッジャ市に発射した。その内の1弾は私たちの防空システムが撃墜。その他3弾は、市の2つの地区を攻撃し、シェウチェンキウシキー地区の民間施設と、オレクサンドリウシキー地区の商業施設を破壊した」と書かれている。

発表時点で、女性1名の死亡、3名の負傷が判明しているという。

また、民間分野で少なくとも62軒の建物が損傷したとのこと。

ザポリッジャのミサイル攻撃の被害 動画:ザポリッジャ州

行政府は、敵はザポリッジャ方面への航空機使用を活発化していると指摘し、さらにザポリッジャ市へ進むために、ウクライナ側の防衛するフリャイポレ市を壊滅させようと同市への砲撃を継続していると伝えた。

南部ドニプロペトロウシク州のレズニチェンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、25日朝、同州クリヴィー・リフへと3発のミサイル攻撃が行われたと伝えた

レズニチェンコ氏は、「夜間はずっと空襲警報だった。朝、敵は、クリヴィー・リフに3発のミサイル攻撃を加えた。産業企業に着弾した」と伝えた。

深刻な破壊が生じたとしつつ、被害者情報については確認中だと書き込んだ。

同時に、同氏は、クリヴィー・リフ地区への多連装ロケットランチャー「ウラガン」での砲撃がまた行われたとし、アポストロヴォで停電が発生したものの、住民への被害は出なかったと伝えた。

北部スーミ州では、ジヴィツィキー州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、24日夜、ロシア軍が同州への攻撃を再び行ったと報告した

ジヴィツィキー氏は、「およそ17時、敵は、自国領からエスマンシカ共同体、ノヴォスロビツィカ共同体を砲撃した。夜20時頃、ロシアの飛行機がシャリヒンシカ共同体をミサイルで攻撃した」と報告した。

また、同氏は、25日未明にもスーミ州へミサイル攻撃が行われ、クラスノピッリャの建物20軒と電線が損傷、町の半分で停電が生じたと報告した。

住民に犠牲者は出ていないとのこと。