戦争の終結は西側の立場やロシアの願望に左右される=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、現在の終結は西側の対ウクライナ支援の団結した立場や、ロシアの協議への願望に左右されると発言した。
ゼレンシキー大統領がダボス会議のサイドイベントとして恒例となっている「ウクライナ朝ごはん」の際のオンラインスピーチ時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「この戦争がいつ終わることができるかについては、私は、それはいくつかの具体的なことに左右されると思っている。何よりもまず、それぞれの願望だ」と発言し、何よりもまず、団結した西側による、ロシアとの対峙を恐れないという願望に左右されると強調した。
さらに同氏は、ロシア自身の願望にも左右されるとし、「なぜなら、この戦争は、いずれにせよ終わるのであり、私たちは、戦争には『戦闘部分』というものがあることを理解している。戦闘部分の後には、いかなる場合も、和平プロセスが生じることを私は確信している。協議の場が現れ、確実に平和が訪れる。問題は、ウクライナが誰と合意するのか、ウクライナがどんなロシア大統領と合意することになるのかである」と発言した。
同時に同氏は、プーチン現ロシア大統領の願望にも左右されるとしつつ、プーチン氏と協議が可能かどうかとの問題については、同氏はプーチン氏は現在独自の情報世界におり、ウクライナが譲歩をしないということを理解していないと発言した。
同氏は、「私たちは自分の大地で戦っている。私は、これがウクライナの誰かと対決する戦争なのではなく、自分のための、自分の大地における、自分の自由のための戦争であることを強調している。(中略)彼(プーチン)は、現実の中を生きねばならず、彼の周囲の人物が、彼ら自身が長年、何十年かけて築き上げた『情報面の非現実』から彼を出してあげねばならない」と発言した。
その他同氏は、ウクライナ社会も大きな役割を果たしているとし、社会はロシア軍による行動の被害を目にしており、被占領地で何が起きているかも見ていると発言した。その上で、同氏は「私は、その願望(編集注:協議テーブルにつく願望)は日々失われている」とも発言した。
写真:大統領府