米国防省、キッシンジャー氏発言につき「ウクライナは自らの将来を決める権利を持っている」

米国防省は、ウクライナのみが自らの将来を決める権利を持っているとし、米国は必要な限りウクライナとともにあり続けると発表した。

26日、米国務省が、ダボス会議におけるヘンリー・キッシンジャー元米国務長官の発言に関する米国の公式の立場について尋ねるウクルインフォルムの問い合わせに返答した。

米国防省は、返答にて「私たちは、ウクライナのみが自らの権利を決める権利を持っているということを強く確信している」と伝えた。

さらに、「私たちは、この戦争がいつ終わるかは知らないが、私たちは一つのことは知っている。それは、ウクライナが勝者となる、ということだ。そして、米国は、必要な限り、ウクライナとともに立ち続ける」と強調した。

これに先立ち、キッシンジャー元米国務長官がダボス会議において、ウクライナはロシアに対して領土の一部で譲歩すべきだとし、欧米諸国はロシアの敗北を期待すべきではないなどと発言していた。

これに対して、ゼレンシキー宇大統領は、キッシンジャー氏の発言につき、現在は英仏がナチス・ドイツに対するチェコ・ズデーデン地方の割譲を容認した1938年ではなく、2022年であると批判した

また、クレーバ宇外相は、ウクライナはプーチンに譲歩しない、なぜなら2014年の妥協は、現在の全面的侵略の開始によって破綻したのであり、今後そのような妥協が成功するチャンスはないと指摘している。