ウクライナ軍の南部の反攻成功により、ロシア軍は防衛に移行=戦争研究所

ウクライナ軍はヘルソン州とミコライウ州の間の州境近くで成功裡に限定的な反攻を実施し、これによりロシア軍は防衛に移行せざるを得なくなった。

戦争研究所(ISW)が29日の報告書にて指摘した

報告には、ウクライナ側の反攻はおそらく、ロシアによる南部戦線の防衛地点の強化努力を妨害することを意図したものだろうと指摘されている。反攻は、潜在的にロシアに対して、現在主に非主力部隊にて維持されているヘルソン州の戦力強化を余儀なくさせるものだとされている。

ISWは、「ウクライナの反攻は、追加的にロシアの占領するウクライナ南部に対する行政支配を強める努力を鈍化させるかもしれない」と指摘している。

地図:ISW

なおウクライナでは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。4月中旬以降、ロシア軍は、戦力をドネツィク・ルハンシク両州に集中させて侵攻を続けている。

写真:ウクライナ軍参謀本部