ウクライナが受け取る米多連装ロケットシステムの弾薬は射程300kmではなく70kmのもの=米紙
ウクライナは、米国から多連装ロケットシステム「MLRS」を受け取る場合、その際に提供されるのはロシア領の深い地点を攻撃できる300km射程のものではなく、70km射程のものとなる。
米ワシントンポスト紙がスタンフォード大学の国際関係を専門とするマイケル・マックフォール教授のツイッターでの書き込みと、匿名の米高官の発言をもとに報じた。
マックフォール氏は、「MLRSに関するバイデン政権からの明確化コメントは、さらに心強いものである。ウクライナは、現在保有するものより長い射程の精確な誘導型ミサイルの提供を受ける。しかし、ロシアの奥深くを攻撃できるロケットは提供されない」と書き込んだ。
ワシントンポストは、MLRSの典型的な弾薬は約70kmの射程を有すると指摘しており、米政権はその弾薬をウクライナへ提供するつもりだと伝えている。300km射程の弾道ミサイルは提供されないだろうとあるが、提供が想定されているものさえも、現在ウクライナが保有する弾薬の2倍以上の射程となると説明されている。
これに先立ち、30日、バイデン米大統領は、米政権はウクライナにロシア領を攻撃し得る射程の弾薬は提供しないと発言していた。