前日のロシア軍攻撃によてルハンシク州で民間人2名死亡=各州行政府報告
30日、ルハンシク州では、ロシア軍からの攻撃により民間人が少なくとも2名死亡、40軒以上の建物が損傷した。
ハイダイ・ルハンシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて報告した。
ハイダイ氏は、「リシチャンシクにて死者2名、負傷者3名。(負傷者は州内)合計で4名だ。ロシア人はシェヴェロドネツィクとトシキウカへと襲撃しており、ヒルシケの幼稚園を破壊した」と書き込んだ。
同時に同氏は、シェヴェロドネツィク市では過去2日間のロシア軍が侵入した部分の民間人の被害者数については現在不明であるとし、「市に残っている数千人が、理由なき復讐やブチャであったような殺戮を恐れている。あるいは、昨日のリシチャンシクでのフランス人記者の乗った車両砲撃のようなことを」と伝えた。
その他、各州軍行政府の31日8時時点の情報をまとめた報告書の概要は次のとおり。
ドネツィク州(東部):州内で民間人が5名死亡、11名負傷。スロヴヤンシクへは空爆の結果、少なくとも3名が死亡、6名が負傷。学校1軒、集合住宅7軒が損傷。昨日、バフムート地区にて、アンモニア送菅「トリヤッチ〜オデーサ」が損傷。アンモニアの著しい流出が発生し、救助隊が被害を最小化している。敵は、戦車、火砲、迫撃砲でアウジーウカ、ニュー・ヨルク、ミコライウカ、トレツィク、バフムート、スロヴャンシク(村)、オチェレティノ、オルロウカ、ネリピウカ、ネタイロヴェ、トラウネヴェ、ザコトネの民間人居住区を砲撃。ミサイル攻撃により、学校と住宅が損傷。
ドニプロペトロウシク州(南部):敵はヘルソン州に接するゼレノドリシク共同体を砲撃。被害者なし。
スーミ州(北部):深夜、敵は航空機にてロシア領空からミサイルを2発ビロピッリャ共同体に発射。その直後に同じ自治体を自走砲が砲撃。ロシア軍はさらに、深夜3時に自国領からヴェリカ・ピサリウカ共同体を約10回砲撃。死傷者なし。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市へは夜間に数回砲撃あり。死傷者なし。州内では、ゾロチウ、チュフイウ地区にて砲撃確認。州内で5名の民間人負傷。
ミコライウ州(南部):夜間、ロシア軍は、ミコライウ近郊の平原を「非ナチ化」した(編集注:砲撃した)。今朝、ミコライウ市への砲撃もあり。被害情報確認中。30日の同州オチャキウへの砲撃により、民間住宅が損傷。犠牲者なし。また同日、ヴォスクレセンカ共同体への砲撃もあった。シェウチェンコヴェ共同体ルチ村への砲撃は負傷者あり。同共同体の村は全て複数回砲撃を受けた。今朝、ロシア軍がハルツィノヴェ共同体を砲撃。被害確認中。シローケ共同体の砲撃により7軒の住宅、農業施設、食堂が破壊、15軒の住宅が損傷。最新情報では被害者なし。ベレズネフヴァテ共同体への砲撃継続。
ヘルソン州(南部):状況は一貫して緊迫。多くの自治体にて電気、水、ガスの供給がないまま。州は医薬品と人道支援が必要。戦闘、砲撃が継続。
その他の州は相対的に平穏だった。