ロシア占領政権、南部ヘルソン州の通信を遮断
ウクライナ南部ヘルソン州の占領を続けるロシア占領政権は、同州のウクライナの電話通信やインターネットを遮断した。
ウクライナの国家特別通信・情報保護庁が5月31日にテレグラム・チャンネルにて発表した。
発表には、「昨日(5月30日)から、ウクライナの携帯通信、インターネットサービス、電話の事業者が、まず障害を確認し始め、その後ヘルソン州内の通信の完全な遮断を確認した。事業者から得た情報によれば、占領政権代表者による機器の運用への介入、電源の切断、ケーブルの遮断などが行われたとのこと」と書かれている。
占領政権のこれらの行為により、ヘルソン州民は、ウクライナの携帯通信やインターネットアクセスから除外され、固定電話にて国内外へ通話することができなくなったという。
同庁は、同州では機材が完全に占領政権・ロシア軍の支配下にあることから、同州で近い将来に通信を回復することはおそらくできないと伝えた。
同時に同庁は、今回のロシア側の行動は、ウクライナ軍のヘルソン州での反攻と関係している可能性を指摘し、「彼らは、ウクライナ軍の成功に関する報告がヘルソン州の抵抗を強め、パルティザン活動の活発化させることを恐れている」との見方を示した。