東部ドンバス地方で民間人8名死亡=ウクライナ各州情勢

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ロシア軍の侵攻の続くウクライナ東部では、過去24時間で少なくとも民間人8名が死亡、16名が負傷した。

東部ルハンシク州のハイダイ州軍行政府長官は9日、フェイスブック・アカウントにて、ロシア軍が同州の産業施設と民間住宅を砲撃していると報告した

ハイダイ氏は、「敵はシェヴェロドネツィク防衛の弱点を成功なく模索し続け、同時にルハンシク州の民間住宅と産業施設を砲撃している。6月8日夜、敵はシェヴェロドネツィクのコンプレクス『アゾト』(化学工場)を2回砲撃した。少なくとも同社の2つの作業所が損傷した。その一つは、アンモニア製造所だ」と伝えた。

さらに同氏は、州内で少なくとも4名が死亡、1名はシェヴェロドネツィクで6日にロシア軍の攻撃で受けた負傷による死亡だとし、またリシチャンシクで3名が死亡したと伝えた。

同日、同州でロシアの砲撃を受けたのは、シェヴェロドネツィク、リシチャンシク、プリヴィッリャ、オリホヴェ、ウスティニウカ、ヒルシケ、カテリニウカ、ビロホリウカ、ミコライウカ、コミシュヴァハ、パウロフラード。また、トシキウカでは、空爆と襲撃が行われ、ヴェルフニョカムヤンカとゾロテーでは、ミサイルでの攻撃が行われたとのこと。

東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、8日、同州では民間人4名が死亡、11名が負傷したと伝えた

また国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、東部ハルキウ市ノヴォバヴァルシキー地区では、ロシアの8日夜23時頃の砲撃により、カフェ、食料品店、学校の図書館にて火災が発生、民間人が2名死亡、4名負傷したと報告した、火災は全て3時10分に鎮火したと報告した

内務省は、テレグラム・チャンネルにて、北部スーミ州とチェルニヒウ州では、8日、ロシア軍が越境砲撃を続けたと報告した

発表には、「前日、露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語」はロシア領からスーミ州とチェルニヒウ州を10回以上砲撃した」と伝えた。同砲撃により、スーミ州ショストキネ地区の複数施設にて火災が発生したとのこと。

その他、各州軍行政府の朝8時時点の報告によれば、ミコライウ州(南部)では、インフリシク共同体へ夜間に敵の砲撃があったが被害なし。ベレズネフヴァテへの砲撃では民間人1名死亡、住宅が損傷。

ドニプロペトロウシク州(南部)では、ゼレノドリシクを砲撃。犠牲者なし。

ジトーミル州(中部)では、夜間にミサイル攻撃あり。建物が破壊されるも、犠牲者なし。

その他の州は相対的に平穏だったとのこと。