ゼレンシキー宇大統領、外国船による回廊を通じた穀物輸送を行う準備があると発言 アジア安保会議で演説
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ウクライナは文明的国家の船舶により海洋回廊が作られた場合、穀物の海上輸送を行う準備があるが、他方でロシアの提案は一切信用しないと発言した。
ゼレンシキー宇大統領がアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)へのオンライン演説の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは仲介国、トルコ、国連、英国、カナダ、多くの欧州の国と話してきた。今、フォーマットが話されている。ロシアが何を提案しようと、私たちはそれを信じない。私たちは、文明世界と話す準備はある。そのため、安全な輸送回廊、私たちのパートナー国の船による海洋回廊が作られ、私たちがそこで穀物を輸送できるようになるという、フォーマットを私たちは支持している。それができない、それが法に従って活動する信頼できる国の旗の回廊でないならば、その時はそれは不可能だ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは同時にバルト諸国とポーランドととも穀物輸出のための計画を作っているとし、「私たちは、鉄道輸出フォーマットについて話しており、すでにそれを行っている。すでに毎月200万トン以上を輸出している。しかし、それは私たちにとっては少なすぎるのだ。なぜなら、海運では毎月1000万トン輸出することができるからだ」と説明した。
同時に同氏は、ロシアはウクライナに対する全面的戦争の最初の数分で艦隊を用いて黒海のウクライナの港を封鎖し、その後ロシア軍は民間の商業船を攻撃し、ミサイルにてウクライナの港のインフラを攻撃したことを喚起した。
その上で同氏は、「黒海は現在、世界で最も危険な海となっている。そして、それはロシアにのみ罪がある。今年の開戦前夜の2月23日にはまだ、黒海では自由で安全な航行が可能だったのだが」と発言した。