ロシア軍がシェヴェロドネツィクの70%を支配 工場「アゾト」には約500人が避難中=ハイダイ・ルハンシク州長官
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ウクライナ東部ルハンシク州のハイダイ州軍行政府長官は13日、同州では大規模避難と人道支援配送は砲撃により不可能となっており、ウクライナ軍人は物資を1日にわずかな人物に渡せているだけだと報告した。
ハイダイ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて報告した。
ハイダイ氏は、「ロシア軍がシェヴェロドネツィクの大半を支配している。戦闘がかなり激しく、通り1本と言わず、集合住宅1軒を巡ってすら24時間戦闘が続き得る。(アンモニア製造工場)『アゾト』には、約500人の住人が残っている。その内40人は児童だ。産業地区は、敵の大口径火砲により激しい砲撃を受けている」と伝えた。
同氏はまた、アゾトのシェルターは、マリウポリの「アゾフスタリ」のような頑丈なものではないため、ウクライナ政権と軍人は安全の保証を伴う組織された避難を実行しようとしているとし、「静かな避難」が行われていると報告した。アゾトに残っている人々は皆、市からの脱出を以前断っていた人たちだという。
さらに同氏は、「ルハンシク州にて私たちの部隊が包囲される脅威はない」と発言した。
その他同氏は、シェヴェロドネツィクに隣接するリシチャンシクでは、ロシア軍が砲撃を強めており、町は毎日破壊されているとし、過去数日の民間人負傷者は、リシチャンシクで発生していると述べた(編集注:ハイダイ氏は、12日朝にリシチャンシクにて民間人が6歳の児童を含む3名死亡、1名が負傷したと報告していた)。
なお、ウクライナでは、2月24日から100日以上ロシアの全面的侵略が続いている。