ドンバス地方でロシア軍に多くの損失を与えねばならない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、現在最も激しい戦闘は東部ルハンシク州シェヴェロドネツィクとその周辺自治体で生じており、ウクライナ軍人は耐えて、敵にできるだけ多くの損失を与えなければいけないと発言した。

ゼレンシキー大統領が14日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「過去24時間、ドンバス地方での戦いにて、決定的な変化は起きていない。最も激しい戦闘は、これまで同様、シェヴェロドネツィクと隣接する町、自治体で起きている。残念ながら、損耗は大きい。しかし、耐えねばならない。そこは私たちの国だ。そこ、ドンバスでこそ、耐えることが絶対に必要だ。そこで敵に多くの損失を与えれば与えるほど、敵が侵略を続けるための戦力はより小さくなるのだ」と発言した。

同氏はまた、ドンバス方面の戦いは、今後数週間どちらが戦場を支配するかを決める鍵となる戦いだと補足した。

さらに同氏は、ハルキウ州でも痛みのある損耗が出ているとし、同州ではロシア軍が自らの配置地点を強化する試みを見せていると伝えた。

同氏は、「その(ハルキウ州)方面をめぐる戦いは続いており、さらに戦わねばならず、ハルキウ市と州のための完全な安全をめぐって強く戦わねばならない」と発言した。

その他同氏は、南部でもウクライナ軍はロシア軍に圧力をかけ続けており、ウクライナ側の重要目的はヘルソン市の解放だと強調した上で、「それ(解放)に向けて一歩ずつ進んでいく」と発言した。

写真:大統領府