露軍、スーミ州へミサイル攻撃、死者複数 ドンバス地方は引き続き緊迫 ヘルソン州で戦闘継続=各州報告
ロシア軍は、ウクライナ北部スーミ州に対して、迫撃砲、榴弾砲、ミサイルで攻撃、民間人に死傷者が出ている。
16日8時時点の各州軍行政府の情報をもとにした報告書に書かれている。
スーミ州(北部):夜間、ロシア軍は、ウクライナの国境付近の自治体に迫撃砲・榴弾砲で砲撃。日中、敵の地雷で車両が爆破、結果民家人3名が死亡、1名が負傷。夕方、ロシア軍はフルヒウ近郊へミサイルを5発発射。民間人1名死亡、6名負傷。夜間、サド共同体へ航空機からのミサイル攻撃あり。4名死亡、6名負傷。16日朝には、ロシア軍はクラスノピッリャ共同体へと航空機からのミサイル攻撃あり。1時間にわたり迫撃砲での砲撃あり。民家が破壊され、火災が続いている。本件の犠牲者・破壊に関する情報は確認中。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市は夜間に単発の砲撃あり、犠牲者なし。砲撃によりロゾヴェ地区で1名負傷、イジューム地区で4名負傷・イジューム方面で戦闘が継続。
ルハンシク州(東部):敵はシェヴェロドネツィクとトシキウカを襲撃。ヒルシケ共同体とホパースナ共同体の村を焼き払っている。ウクライナ軍は夜間、トシキウカにて敵の襲撃を撃退。ヒルシケにてロシア軍は12の建物を壊し、住民1名が負傷。
ドネツィク州(東部):前線全域で活発な戦闘が継続・昨夜はロシア軍がミサイルでポクロウシク、フリシネといった前線から離れた自治体を攻撃した。コスチャンティニウカには、多連装ロケットシステム「ウラガン」での攻撃あり。民間住宅など破壊。民間人1名死亡、13名負傷。住民避難が続いている。
ミコライウ州(南部):ロシア軍は、おそらく多連装ロケットシステム「ウラガン」にて、住宅街を砲撃し、4階建集合住宅に着弾。15日はシローケ共同体も砲撃された。また、ベレズネフヴァテ共同体、リマニ、ザシッリャ、ペロヴォマイシケが砲撃を受けた。建物の破壊あるも、犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):州内で戦闘継続。とりわけ、危機的なのがベルスラウ地区とカホウカ地区、死傷者あり。建物が破壊され、インフラや川岸に地雷が設置されている。略奪、住民拉致が続いている。ヘルソン市内のモロジジュニー・ビーチへの地雷設置の情報は確認中。医薬品、人道支援の供給にて州内で危機的状況が続いている。
その他の州は相対的に平穏だった。