和平合意はロシアの敗北後に可能となる=ウクライナ政権関係者
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、ロシアとの和平合意はウクライナの領土一体性が回復され、ロシアが敗北を喫した場合にのみ可能となるとの見方を示した。
ポドリャク氏がモルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」へのインタビュー時に発言した。
ポドリャク氏は、「今日の条件下では、和平合意には展望がなく、不可能である。今日戦争を止めることは、人々をウクライナへ戻すことを完全に断念することを意味する。そして、分断線に隣接することになる、例えば、ハルキウ、ザポリッジャ、ドニプロ、クリヴィー・リフや、その他どのような町にも、人々は訪れることがなくなるだろう。なぜなら、ウクライナ国民は、いついかなる時でもかつての烈度で戦争が始まるかもしれないことを理解しているからだ。その場合、誰もロシアを止められない。和平合意は、ウクライナ領土一体性が回復され、ロシアが不可避の敗北を喫した時にのみ可能となるのだ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは強い立場を得た時にのみ協議に向かうと発言した。同氏は、「協議プロセスとは、立場のぶつかり合いである。もしあなたが、明らかに弱い立場にあれば、協議プロセスにも、同様の立場から向かうことになり、最後通牒的な要求のみ受け取ることになる。東部前線で私たちが均衡ある武器の量を得て、ロシアに戦術的敗北を加えたら、私たちの立場を強めることは可能だ。その時には協議プロセスは、異なったものとなる。協議は、対立的であったとしても、最後通牒的なものではなくなり、ウクライナが支配的な立場から向かえるのだ」と発言した。