露軍、南部ミコライウ州へミサイル攻撃 死傷者あり=各州情勢
ロシア軍は28日、ウクライナ南部ミコライウ州のミコライウ市とオチャキウ市をミサイルで攻撃、死傷者が出ている。
キム・ミコライウ州軍行政府長官がテレグラム・アカウントで報告した。
キム氏は、「夜間、ミコライウに対して約11発のミサイルによる攻撃が行われた。その一部は防空システムが撃墜。現在確認が行われている」と書き込んだ。
同氏はまた、同州オチャキウに対してもミサイル攻撃が行われ、3名が死亡、6名が負傷したと伝えた。とりわけ、「6歳の女の子が死に、生後3か月の乳幼児が意識不明だ」と報告した。
その他、国家非常事態庁ミコライウ州総局は、27日、ロシア軍の砲撃により、ミコライウ地区クツルブにて、10ヘクタールの小麦畑が焼き払われ、同地区ペルヴォマイシケにて穀物庫が炎上したと伝えた。
写真:国家非常事態庁
その他、州軍行政府の28日8時時点の情報をまとめた報告書の概要は以下のとおり。
ヘルソン州(南部):ロシア軍は、ウクライナ軍が解放した自治体を砲撃し続けている。侵略軍はあらゆる武器で戦闘を実施。ミコライウ州と接する自治体はじめ、複数自治体で危機的状況が続く。カホウカ地区で数日間多くの爆発音が聞こえている。
ポルタヴァ州(中部):27日のクレメンチュークのショッピングモール「アムストル」へのミサイル攻撃により、28日朝時点で、18名が死亡(内1名は病院で死亡。治療を申し出たのは59名。内24名が病院へ搬送された。瓦礫の下の捜索活動が継続。ショッピングモールは完全に破壊された。2発目のミサイルは、敷地なの企業の一つに着弾し、建物の一つの非常階段、窓が壊され、2階建ての建物が損傷した。そのミサイル攻撃により2名が負傷。
チェルニヒウ州(北部):夜間、ノウホロド=シヴェルシキー地区ザリッチャ村が迫撃砲砲撃を受ける。
ザポリッジャ州(南部):夜間、敵の多連装ロケットシステムの攻撃がザポリッジャ地区自治体の一つ、ザポリッジャ市から15キロ地点で確認された。被害状況確認中。
スーミ州(北部):ロシア軍は、過去24時間で200発以上の砲弾で攻撃。破壊なし、1名負傷。
ドニプロペトロウシク州(南部):敵は長距離兵器でクリヴィー・リフ地区の自治体(シローケとゼレノドリシクを砲撃。最新情報では、犠牲者なし。破壊の規模を確認中。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市では、ロシア軍の夜間の砲撃が教育施設に着弾。民間人に犠牲者なし。ハルキウ市内のネミシュリャンシキー地区とサリチウカ地区への砲撃では、30名が負傷、5名が死亡。また、州内では、ハルキウ地区、ボホドゥヒウ地区、チュフイウ地区で砲撃確認。チュフイウ地区では2名が、ボホドゥヒウ地区では1名が負傷。
ルハンシク州(東部):27日、ロシア軍は、多連装ロケットシステムでリシチャンシクの水を汲んでいた人の集まりに向けて攻撃。8名が現場で死亡、内1名が児童。21名が負傷。ロシア軍は、リシチャンシクを南部と南西部から襲撃。同士を封鎖し、ドネツィク州交通ルートを奪おうとしている。わざと3つのポンプ状を砲撃。2つの橋と1つのトンネルが破壊された。過去24時間で合計民間人11名死亡、22名負傷。
写真:ハイダイ州軍行政府長官(テレグラム)
ドネツィク州(東部):前線全域で砲撃あり。アウジーウカ、バフムート、クラマトルシク、カオウカ、セルドヴェ、スロヴヤンシク、トレツィク、オチェレティネ、ラストチキネ、ネタイロヴェ、オピートネ、ペルヴォマイシケが砲撃を受けた。全体で、民間人2名死亡、6名負傷。
その他の州は相対的に平穏だった。