「ウクライナは被占領地を軍事手段で奪還する」=宇大統領府関係者
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は29日、ウクライナは一時的被占領地を軍事的手段で奪還するとし、「それはお経ではなく、純粋な数学だ」と発言した。
ポドリャク氏がテレグラム・チャンネルに書き込んだ。
ポドリャク氏は、「プーチンがこの戦争にみっともなく敗北せねばならないことは、文明世界の首脳の間の絶対的なコンセンサスである。もう一度強調する。ロシア連邦の敗北は、人類の進歩的発展のための文明世界の無条件的目的であって、ソ連圏やら冷戦やらへの回帰などではない」と書き込んだ。
さらに同氏は、西側報道機関ではしばしば、妙な内容の記事が現れているとし、例えば、「米大統領府では、ウクライナが奪われた領土のコントロールを取り戻せるかどうかに、疑問を持ち始めている」などという内容だと指摘した。
同氏は、「人によっては、そのような記事に『複雑な政治ゲーム』だとか『ロシアの特別情報オペレーション』だとかを察知するのだろう。しかし、現実ははるかに平凡だ。『タカ派』と『ハト派』がいるのと同様、古典的な『悲観主義者』なるものも存在する。仮の『事務局の職員』が不機嫌に目を覚まし、コーヒーを飲みながら、記者と不平を交わす。すると、もう何百万人の人が、『もうだめだ、プーチンが勝つ』という記事名を目にする。そうね、きっと勝つだろうね(皮肉)」と書き込んだ。
また同氏は、悲観主義者は、ウクライナが72時間耐え抜くことも信じていなかったし、欧州が石油の禁輸を発動することも信じていなかったし、ウクライナがNATOから重火器を受け取ることも信じていなかったが、実際には、すでに126日が経過しており、重火器提供については、その提供速度のみが問題となっているのだと指摘した。
同氏は、妥協や譲歩といった問題は現在提起されていないとし、代わりに、勝利のための具体的方向性のみが議題となっているのだと指摘した。そして、「ウクライナは、一時的被占領地を軍事的手段で奪還する。それは、『心を穏やかにするためのお経』だとか、政治スローガンとかではない。それは、純粋な数学であり、軍事的試算なのだ。唯一必要なのは、戦力均衡を形成するための具体的な重火器の具体的な配備数である」と発言した。
写真:AA