民間施設へのミサイル攻撃は意図的なテロ=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、ロシアはウクライナの住宅、民間施設を砲撃しているのであり、それらミサイルの着弾は偶然ではなく、意識的なテロだと主張した。

ゼレンシキー大統領が1日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「私は、それが意識的で目的を持ったロシアのテロであり、何らかの誤りだとか、偶然のミサイル着弾だとかではないと強調する」と発言した。

同氏はまた、オデーサ州ではビルホロド=ドニストロウシキー地区セルヒーウカへのミサイル攻撃を受けた建物の瓦礫の除去が続いているとし、「そこにはミサイルが3発、普通の住居に着弾したのだ。9階建ての建物で、ロシアのプロパガンダや政権高官が常に述べているような、武器など誰も隠していない、何の軍事機材もない、弾薬もない場所である。それは単なる建物であり、160人がそこに暮らしていた。普通の人、民間人だ」と発言した。

同氏はまた、同州ビルホロド=ドニストロウシキー地区のザトカ町もロシアのミサイル攻撃を受けたこと、また南部ミコライウ市には12発のミサイルが市内の様々な施設に向けて放たれたことを報告した。

そして、「それが1日の夜から朝にかけてのことだ。そのような攻撃で命を奪われた人の遺族に哀悼を伝える」と発言した。

同時に同氏は、米国が同日、ウクライナへの中高度防空システムNASAMSを含む、新たな支援パッケージの提供を発表したことにつき、同国とバイデン米大統領に謝意を伝え、それはウクライナの防空を著しく強化すると指摘した。また同氏は、「私たちは、そのような供与のためにたくさん仕事をしている」と発言した。