ロシア占領政権はクリミアで4か月間秘密動員を実施=クリミア・ウクライナ大統領代表
ウクライナ政権のクリミア政策を総括するクリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部のタシェヴァ代表は、ウクライナ南部クリミア自治共和国のロシア占領政権がクリミアのウクライナ国民をロシア軍へと動員し続けていると報告した。
6日、タシェヴァ代表が記者会見時に発表した。
タシェヴァ氏は、ロシア占領政権はクリミアにてすでに4か月にわたり秘密動員を行っており、ウクライナ国民をウクライナ国民との戦争に参戦させつつ、損耗に関しては実際の数字を明かさず、秘密裏に埋葬を行っており、親族にも戦死者についての情報を明かすことを禁じていると伝えた。
さらに同氏は、「4月、徴兵が始まった。現在、アクショーノフ・クリミア占領政権首長の6月30日付違法首長令により、動員の新しい波に移行している。動員キャンペーンの地域レベルでの創出であり、その課題は、軍事予備兵力の動員への準備である。今後、ロシア連邦はその予備兵力をウクライナに対する戦争に用いる計画だ」と発言した。
タシェヴァ氏はまた、ウクライナ国民を占領国の軍へと徴兵・動員することは、国際人道法規範、占領地における住民の徴兵を禁じたジュネーブ条約への著しい違反だと指摘した。同氏は、代表部はロシアの犯罪を文書化しており、関連情報はその後政権機関と人権保護機関へと提出すると伝えた。
同氏は、現時点でオープンソースと代表部が入手している情報から、ロシア連邦の兵士が108人一時的被占領下クリミアにて埋葬されており、その内、56名がウクライナ国籍を所有する者であることがわかっていると伝えた。