南部ミコライウ州軍行政府長官、被占領下ヘルソンの人々の感情を説明

ウクライナ南部ミコライウ州のキム州軍行政府長官は、隣接し、ロシアに占領されているヘルソン州州都ヘルソンの人々の感情について説明した。

キム長官がウクラインシカ・プラウダ通信へのインタビュー時に発言した

キム氏は、「一時的被占領下ヘルソンに暮らす人々の感情は実に様々であるが、しかし、誰もロシア人のことは好いていない。一部の人たちは、前よりアグレッシブになっており、パルティザン運動に加わっている。ヘルソン州ではパルティザン運動が盛んで、現在それが非常に活発に発展しており、ウクライナ軍を本当に助けている。一部の人は、待っており、どうしてこんなに長く待たされるのかと怒ってもいる」と発言した。

同氏はまた、現在、ウクライナ軍がヘルソンの解放に向かっていないのは、客観的理由と主観的理由があると発言した。

また、「時間は私たちに不利に働いている。占領からの解放を待っていた多くの人が、現在クリミアを通り、ロシアを通じて脱出している。彼らは、ウクライナへ、大きな円を描いて戻ってきている。なぜなら、占領者は、衝突ラインを通させないからだ」と指摘した。

その他同氏は、ロシア人たちはヘルソン州とミコライウ州が花束を持って彼らのことを出迎えてくれ、味方になってくれることを期待していたようだが、実際には、占領下にあってもウクライナ住民はロシア占領者と協力したがるものはあまりいないと発言した。

なお、現在、ウクライナ政権の複数人物が、ヘルソン市の住民に対して、ウクライナ軍の領土解放の活動を楽にするために、同州から脱出するよう呼びかけている。6月20日、ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は、ヘルソン州の住民に対して、ヘルソン州脱出の際には、ロシアに2014年から占領されているクリミアを利用するよう勧告し、その後第三国へ移動したら、ウクライナの大使館などに連絡するよう要請していた