クレーバ宇外相、穀物輸送用海路設置協議につき「合意まであと数歩だが、その数歩が最も困難だ」

ウクライナのクレーバ外相は、ウクライナの海洋港から穀物を輸送するための海路開通に関する協議につき、合意まで「あと数歩」残っているだけだが、その数歩、特にウクライナにとっての安全確保の合意が難しいと指摘した。

クレーバ外相がブルームバーグへのインタビュー時に発言した

クレーバ氏は、トルコと国連の仲介によるウクライナとロシアの協議では、ロジスティック面の詳細をいくつか作らねばならない、ただし、袋小路から出るのは困難だと指摘した。

また同氏は、協議は継続しており、供給ルートと輸送する船舶の安全確保メカニズムに協議が集中していると指摘した。

同氏は、「私たちは、合意まであと数歩のところまできている。しかし、その数歩が最も困難なのだ。私は、来週にも合意に達すると述べる人々のコーラスには加わりたくない」と発言した。

また同氏は、協議参加者はロシア侵攻からのオデーサ市の安全確保についてと、非軍事輸送を警備する外国によるパトロールに関しての合意に達成していないと伝えた。

同氏は、「私たちには明確な保証が必要だ。それが私たちが作業しているものだ」と発言した。

さらに同氏は、ロシアの合意願望に対しては懐疑的とし、その理由として、ロシアによるウクライナの海洋港の封鎖が、ウクライナへの影響力行使のてことなっていることを指摘した。「彼らは、私たちの経済からその圧力を取り除きたがっていない。だから、彼らは本件を遅らせているのだ」と発言した。

これに先立ち、5日、エルドアン・トルコ大統領が、黒海を通じたウクライナからの穀物輸送用回廊開設に関する協議プロセスを集中的に行い、7〜10日以内に結果を出す意向があると発言していた。