ウクライナ外務省、ラヴロフ露外相の「外交儀礼」発言にコメント

ロシア連邦のラヴロフ外相が6日に仏露首脳電話会談の内容が仏テレビ局により放送されたことを「外交儀礼に反する」と非難したことにつき、ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は同日、昨年11月にロシア外務省が独・仏外相との機密の書簡やりとりを許可なく公表した出来事を喚起した。

ニコレンコ宇外務報道官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ニコレンコ氏は、ラヴロフ氏が、ロシアの対ウクライナ全面的侵攻の数日前に行われたマクロン仏大統領とプーチン露大統領による電話会談の内容が放送されたことを「外交儀礼」に反すると発言したことを喚起した。

その上でニコレンコ氏は、「しかし、その際、彼は、自身の省が2021年11月に、ノルマンディ・フォーマットの活動におけるドイツ外相とフランス外相の機密のやりとりを公開したことを思い出すのを忘れていた。おわかりの通り、彼らはその許可は出していなかったのだ」と指摘した。

そして、同氏は、「このようにして、ロシア外交にて解離性障害が現れるのである。言行不一致である」とコメントした。

これに先立ち、2019年11月17日、ロシア連邦外務省は、ロシアがノルマンディ・フォーマット(独仏宇露)外相級会合を破綻させたとする断罪を否定するためだとして、ラヴロフ露外相、マース独外相及びル・ドリアン仏外相の書簡でのやりとりを一方的に公開していた