ドネツィク州、露軍多連装ロケットシステム砲撃で民間人6名死亡=各州情勢
ウクライナ東部ドネツィク州のチャシウ・ヤルにて、9日夜のロシア軍の多連装ロケットシステム「ウラガン」での砲撃が4階建ての集合住宅に着弾、少なくとも住民6名死亡、5名負傷が確認、また瓦礫の下にはまだ34名が埋まっているという。
キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「救出作戦が続いている。上に引き出せたのは、死者6名、負傷者5名だ」と書き込んだ。
さらに同氏は、瓦礫の下にはまだ34名が埋まっているとし、その中には9歳の子供もいると伝えた。9日夜に「ウラガン」の砲弾が着弾した建物は半壊したとして、写真を公開した。
現場では、救助隊が活動しているとのこと。
東部ハルキウ州の州検察は、テレグラム・チャンネルにて、10日未明、ロシア軍がハルキウ市のスロビツィキー地区とオスノヴヤンシキー地区に対してミサイル攻撃を行い、教育機関が破壊され、62歳の男性が負傷したと発表した。
検察は、「捜査班の情報では、2022年7月10日、3時30分頃、占領者たちはハルキウ市のスロビツィキー地区とオスノヴヤンシキー地区をミサイルで攻撃した。最初のミサイルは、教育施設敷地に着弾し、同施設が破壊された。もう一つのミサイルは、民間建物敷地に着弾。62歳の住民が負傷した」と発表した。また、隣接するサナトリウムも部分的に損傷したとのこと。
現在、初期捜査が行われていると書かれている。
写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム
南部ミコライウ市のシェンケヴィチ市長は、9日朝の同市への露軍ミサイル攻撃により、民間施設が破壊され、集合住宅が損傷、自動車会社とガレージに被害が出たと伝えた。
シェンケヴィチ氏は、「今朝、ロシア占領軍は、市に対して、S-300のミサイルを6つ発射した。対象となったのは、民間住宅、民間企業だ。幸運なことに犠牲は免れた」と書き込んだ。
同氏はまた、被害として、市内の1地区で民間の建物2軒がほぼ完全に破壊され、爆発の衝撃波と破片で周辺の建物の窓や屋根が損傷したと伝えた。さらに、ミサイルは、民間企業の敷地にも着弾し、自動車展示場に被害が出て、ガレージの窓も割れたと報告した。
写真:シェンケーヴィチ・ミコライウ市長(テレグラム)
別の地区では、ミサイルが企業の敷地に着弾。隣接する民間の建物3軒が損傷、集合住宅2軒でバルコニーが損傷したとのこと。
※編集注:7月11日10:13の修正点:チャソヴィー・ヤル→チャシウ・ヤル