ヴェレシチューク宇副首相、ウクライナ南部住民に再び避難を呼びかけ
ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は10日、ウクライナ南部のヘルソン州とザポリッジャ州のロシア占領地域の住民に対して、あらゆる可能な手段でできるだけ早く同地を避難するよう改めて呼びかけた。
ヴェレシチューク氏が国内テレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴェレシチューク氏は、「ウクライナ軍が攻撃行動を行う際に、民間人の危険を侵さないようにするために、それ(避難)は不可欠だ」と述べ、住民に対して、どの方向でも良いから避難するよう要請し、その際ロシアに占領されるクリミアを通じて避難でも構わないと発言した。
その他同氏は、一時的被占領地の住民の約30%はいわゆる「濾過(フィルタリング)」と呼ばれるロシア占領政権の人物審査を通過できおらず、危険人物とみなされた住民たちはいわゆる「地下」へと連れ去られていると指摘した。また連れ去られるのは、主に男性だとも指摘した。
なお、ヘルソン州の住民に対しては、これまでも繰り返し避難が呼びかけられている。また、避難ができない場合には、シェルターにて食べ物と水を用意するよう勧告されている。