ロシア軍、宇南部ドニプロペトロウシク州3地区を砲撃 死者1名=各地情勢

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は、22日未明、ウクライナ南部ドニプロペトロウシク州の3つの地区に対して攻撃を行った。住民に死傷者が出ている。

レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた

レズニチェンコ氏は、「州に対して大規模な夜の攻撃があった。ロシア軍は、ニコポリ地区、シネリニコヴェ地区、クリヴィー・リフ地区の3つの地区を砲撃した」と報告した。

同氏はまた、ニコポリに対しては、多連装ロケットシステムにて2回砲撃が行われたとし、最大100発の砲弾が放たれ、住民が1名死亡、1名負傷、民家が11軒損傷したと伝えた。またガス管、水道管の破裂があり、線路が破壊されたという。

ポクロウシケ共同体では、敵は倉庫に対して砲撃を行い、変圧器が壊され、複数の村が停電となったと報告された。

さらに同氏は、ゼレノドリシク共同体では、榴弾砲での砲撃があり、民間住宅に着弾、火災が発生したと伝えた。

アポストロヴェでは、7弾の砲弾が飛来し、これにより市内の3つの学校が破壊されたという。また、近隣の住宅にも損傷が出ており、最新情報では8名が負傷したと報告された。

また、ヴィルクル・クリヴィー・リフ市軍行政府長官は、ロシア軍はニコポリに対して、ドニプロ側の対岸に市する被占領下エネルホダルから砲撃を行ったと伝えた。同砲撃にて、1962年生まれの民間人女性が死亡したという。また、アポストロヴェに対しては、遠距離で弾道ミサイル7発が放たれたと伝えた。

その他の地域の軍行政府の22日8時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。

ルハンシク州(東部):ロシア軍は、ミサイル攻撃を2回、空爆を2回、榴弾砲砲撃を5回、迫撃砲砲撃を2回実施。戦闘が恒常的に激しいヴェルフニョカムヤンカ近郊では、ロシア軍はウクライナ軍配置地点に接近することに成功。ロシア軍は、州境に到達しようとしている。昨日、ウクライナ軍は、リシチャンシク石油精製工場敷地から侵攻してきた侵略軍の襲撃を撃退に成功。

スーミ州(北部):昨日、ロシア軍はビロピッリャ共同体、シャリヒネ共同体、ズノブ=ノウホロツィケ共同体を砲撃。犠牲者・破壊なし。夜間は攻撃確認されず。

チェルニヒウ州(北部):過去24時間で、敵の砲撃が国境隣接地域に5回確認(迫撃砲、多連装ロケットシステム、榴弾砲)。犠牲者・破壊なし。

ハルキウ州(東部):敵は夜間、ロハンを砲撃し、使用されていない2回建ての建物が損傷。前日、ロシア軍は、チュフイウ地区を砲撃。商業施設、車両、建物が炎上。犠牲者なし。

ドネツィク州(東部):前日、クラマトルシクへ「イスカンデル」ミサイルによる強力な攻撃あり。5回建ての建物と85軒の建物が損傷、学校が破壊された。住民3名が死亡。夜間と朝、敵はマルインカとパウリウカを砲撃。コスチャンティニウカとバフムートの間の電線が切断され、トレツィク共同体の一部で停電発生。過去24時間、州内で住民が5名死亡、10名負傷。

クラマトルシクの破壊された学校 写真:国家非常事態庁(フェイスブック

ミコライウ州(南部):今朝、敵はペルヴォマイシケ共同体を砲撃。小売店とガレージに着弾あり。今朝、敵はノヴォカミコライウ村を砲撃。犠牲者なし。今朝、キセリウカとマクシミウカ方面への砲撃確認。昨晩と今朝、ロシア軍はシローケを砲撃、農業施設に着弾あり。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体のコンタクト・ライン沿いで砲撃継続。

ヘルソン州(南部):州内情勢は緊迫。ベルスラウ地区の10の村が消滅の際にある。カホウカ地区、ヘルソン地区で戦闘が継続。スニフリウカとゼレドノリシクに接する地域の住民は、道路やインフレツ川の沿岸に地雷が設置されていると伝えている。毎日、地雷により家畜が死亡している。これら家畜は、水の不足や避難により、住民が手放さざるを得なくなっているものたち。ヘルソン市内では、侵略者がほぼ毎週、ガレージの検査を行っている。市民の話では、ロシア軍は武器を探しているという。ヘルソン市の通りには検問所が設置されており、またロシア占領者のパトロールが増えているという。

その他の地域は相対的に平穏だった。