林日本外相、ロシア軍のオデーサ港攻撃を非難
日本の林外相は24日、ロシアによるウクライナ南部オデーサの海洋港攻撃を強く非難する談話を発出した。
日本外務省広報室が外務大臣談話「オデーサ港への攻撃について」を公開した。
林外相は、談話にて「7月23日に発生した、ロシアによるオデーサ港への攻撃を強く非難」すると述べている。
その際、林氏は、22日に、ウクライナ、国連、トルコ、ロシアの4者が国会を通じたウクライナからの穀物輸出の再開に合意したことを喚起し、今回の攻撃は「国連とトルコによる仲介努力を含め、状況の改善に向けた取組を損なうもの」であり、またこの4者間合意の履行への信頼性を著しく損なうものだと強調している。
その上で林氏は、ウクライナ産穀物の輸出が困難になっている現状とこれに起因する世界的な食糧危機の悪化は「ロシアによるウクライナ侵略が根本的原因であり、ロシアが全面的な責任を」負っていると断言している。そして、ロシアに対して、状況の改善に向け、4者間合意の履行を含め、その責任を果たすことを強く求めると伝えた。
これに先立ち、23日、ロシア軍は、オデーサ海洋貿易港をミサイルで攻撃した。同日、ウクライナのニコレンコ外務報道官は、穀物輸送回廊合意の署名翌日のオデーサ港ミサイル攻撃は国連事務総長とトルコ大統領の顔につばをはきかける行為だと指摘している。
また、22日、トルコ・イスタンブルにて、ウクライナ、トルコ、国連、ロシアの代表者による会合の結果、ウクライナ南部のオデーサ、チョルノモルシク、ピウデンニーの3つの海洋港から食糧出荷を行う手段を定めた合意に署名が行われていた。