ウクライナの地方裁、集合住宅を砲撃したロシア軍戦車兵に禁錮10年の有罪判決
ウクライナ北部チェルニヒウの地方裁判所は8日、今年2月に同市郊外の集合住宅を砲撃したロシア軍戦車兵ミハイル・クリコフ被告に実刑判決を言い渡した。
公共放送局チェルニヒウ支局が報じた。
報道によれば、裁判所は被告に対して「10年間の禁錮と総額2万6600フリヴニャの裁判費用回収という判決を、本日8月8日に、デスニャンシキー地区裁判所がロシア戦車兵ミハイル・クリコフ氏に対して下された。同被告は、2月にチェルニヒウ郊外の集合住宅を砲撃した者である」と書かれている。
ロシア第41軍第35独立親衛自動車化狙撃旅団基地41659のクリコフ氏は、同旅団の指揮官であるレオニード・ショトキンとともに2月26日にウクライナ軍に拘束されていた。
容疑では、クリコフ被告は指揮官から戦車の砲塔部を動かし、チェルニヒウ市のキリツェヴァ通りの集合住宅へ向けて砲撃することを命じられ、クリコフ被告はこれを遂行したとされている。同被告の放った砲弾は、集合住宅の10階部分に着弾。これにより、装飾窓、台所の窓、バルコニーを破壊、床板、バルコニーと台所の屋根、部屋の間の仕切り壁、ボイラー、暖房器具が破壊された。
被告は、法廷にて、ウクライナ国民に対して許しを乞うたという。
写真:公共放送局チェルニヒウ支局