3月のイスタンブル協議の提案に戻ることはもはや不可能だろう=ウクライナ政権関係者
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、3月末のイスタンブルでのロシアとの協議の際にウクライナが提案した通称「イスタンブル・コミュニケ」に立ち戻ることはもはや不可能だろうとの見方を示した。
ポドリャク氏がBBCウクライナ語版へのインタビュー時に発言した。
ポドリャク氏は、「端的に私の見方を話すならば、(編集注:イスタンブル・コミュニケに立ち戻ることは)もはや不可能だ。ウクライナにおける感情の背景が大きく変わってしまったのだ。あまりにも多くの戦争犯罪を生放送で目にしてしまった。(立ち戻ることは)ウクライナ社会がおそらく同意しない。なぜなら、それらの犯罪によるロシアの責任が生じないということは、彼らが何らかの形でウクライナ領に残り続けるということを、社会が理解するからだ。そのため、イスタンブルで提案されたコミュニケは、何らかのアップデートが必要だ」と発言した。
これに先立ち、3月29日、イスタンブルにてウクライナ・ロシアの代表団の協議が行われた。その際、ウクライナ代表弾は、停戦のための複数の提案を発表した。その中には、ウクライナの安全の保証に関する国際合意の締結も含まれていた。
他方、その後、ウクライナ・ロシア間の対面式の協議は開催されていない。
写真:大統領府