クリミアでの爆発後、露航空機の活動集中度低減=ウクライナ参謀本部・英国防省

9日の被占領下ウクライナ領クリミア・ノヴォフェドリウカにあるサキ航空基地の爆発の後、ロシア軍航空機のウクライナ南部での活動活発度が低下している。

11日、ウクライナ軍参謀本部総作戦局副局長がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に、記者からの、ノヴォフェドリウカでの爆発後のロシア軍による空爆の集中度は下がったかとの質問に答えて発言した

フロモウ氏は、「私たちは、敵がロシア中部から一時的被占領下クリミア自治共和国へと軍の航空機を配置換えしようとしていたことを観察していた。(中略)現時点では、敵は一時的被占領下クリミア自治共和国からの課題遂行を継続している。しかし、確かに、ご指摘の出来事と関連して、航空機の南部方面での利用集中度は、若干低減した」と発言した。

その他、12日、英国防省もまた、ツイッター・アカウントでの情報機関の報告において、ロシア黒海艦隊の航空部隊の能力が著しく低減したと指摘した

発表には、「現在、艦隊の海軍航空能力は著しく低減している。この事件は、おそらくロシア軍に自らの脅威受容の見直しを迫ることになろう。クリミアはこれまではおそらく安全な後衛とみなされてきたのだ」と書かれている。

同時に、戦闘機8機の損失はロシアが戦争支援に用いることのできる航空機全体からすれば大した数ではないとも指摘されている。

また、サキは主に、ロシア黒海艦隊の航空機のための基地として使われていたことが説明されている。

これに先立ち、9日、被占領下ウクライナ南部クリミアのロシア占領政権が、ロシア軍航空基地のあるノヴォフェドリウカにて爆発が発生したことを認めていた