ウクライナ外務省、外国人宇兵捕虜に対するロシアの「裁判」を無効と指摘
ウクライナ外務省は16日、被占領下ウクライナ領のロシア占領政権裁判所による、拘束されたウクライナ軍所属の外国人兵に対する「裁判」は無効であるとの認識を示し、ロシアがまたしても戦時国際法に著しく違反している証拠となっていると指摘した。
ニコレンコ宇外務報道官がツイッター・アカウントで指摘した。
ニコレンコ氏は、「ドンバスにおけるロシアのがウクライナ軍所属の外国籍者と医療従事者に対する偽裁判は、無効である。それは、ロシアが戦時国際法に著しく違反していることを示すさらなる証拠である。国際人道法は、全ての捕虜と拘束された民間人全員へと適用されねばならない」と伝えた。
これに先立ち、ロシアの占領するドネツィク州、いわゆる武装集団「DPR」支配地域にて、8月15日、ロシア側に拘束された英国、スウェーデン、クロアチアの外国籍者5名に対する「裁判」が始まったことが伝えられていた。
ロシアメディアによれば、5名には「傭兵業」従事、テロの準備、「DPR政権の暴力的奪取と憲法秩序の変更」を目的とした行為、その他傭兵の雇用支援といった「容疑」がかけられているという。また、ロシアメディアは、5名に死刑判決が言い渡される可能性があるとも報じている。
なお、ウクライナ軍に従事する外国籍者はウクライナ正規軍に所属して戦闘に参加しているが、ロシア側は彼らを「傭兵」であるとし、拘束した場合に捕虜の地位が適用されないと主張している。