露軍の宇南部ドニプロペトロウシク州へロケット砲撃で住民1名死亡=各地情勢
ウクライナへの全面的侵略を続けるロシア軍は、23日未明にウクライナ南部ドニプロペトロウシク州のクリヴィー・リフ地区とニコポリ地区を攻撃、住民1名が死亡した。
レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・アカウントにて伝えた。
レズニチェンコ氏は、「クリヴィー・リフ地区は、多連装ロケットシステム『ウラガン』で攻撃された。(同地区)ゼレノドリシク共同体では、ロシア人が45歳の女性を殺した。彼女の配偶者男性が負傷。彼は病院だ。家族の建物は破壊された」と書き込んだ。
写真:国家警察
同氏はまた、ニコポリ地区は夜間に3回攻撃を受けたと伝えた。マルハネツ共同体に対しては、榴弾砲で2回攻撃があり、13弾砲弾が飛来し、2名の女性(61歳、63歳)が負傷、内1名が入院したという。マルハネツでは、建物6軒、送ガス管、水道管が損傷したとのこと。
チェルヴォノフリホリウカ共同体へも榴弾砲砲撃があり、建物10軒が損傷、電線が断線、最大1000人が停電被害にあったと報告された。
その他、各地軍行政府の23日8時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。
ハルキウ州(東部):夜間、ハルキウ市とハルキウ州では敵の砲撃が確認されなかった。過去24時間では、チュフイウ地区とイジューム地区へのロシア軍の攻撃で、2名の民間人が負傷。
ルハンシク州(東部):過去24時間、ロシア軍は、ウクライナ軍配置地点と自治体にミサイルを14発発射、榴弾砲と多連装ロケットミサイルで7回砲撃、数回航空機の使用を確認。過去24時間、ウクライナ軍は、敵の襲撃を4方面で撃退。
ドネツィク州(東部):夜間と朝、ロシア軍はスロヴヤンシクを砲撃。結果、民間建物が炎上。ロシア人のヒルニクへの攻撃の結果、少なくとも6軒の集合住宅と3軒の民家が損傷。
スロヴヤンシクの火災被害 写真:リャフ・スロヴヤンシク市軍行政府
過去24時間、バフムート、アウジーウカ、コスチャンティノピリ、チャシウ・ヤル、クリシーウカ、マクシミリヤニウカが攻撃され、民家8軒、アウジーウカ・コークス工場、自動車、経済施設、製造所が損傷。過去24時間で、民間人が1名死亡、7名負傷。州内は、ガス供給が止まっており、水と電気も部分的に止まっている。
ミコライウ州(南部):夜間、シローケへの敵の砲撃あり。5時30分頃、ポリャナ、チェルヴォナ・ドリナ、シローケへの近郊へ砲撃あり。犠牲者なし。コンタクト・ライン上のベレズネフヴァテ共同体への工場的砲撃続く。本日未明2時8分には、ベレズネフヴァテ町への砲撃あり、干し草が炎上した。昨晩19時頃から24時まで、ロシア軍は、ノヴォオレクサンドリウカを砲撃。
ヘルソン州(南部):ロシア軍は奪取したラインでの戦闘を継続し、無人機での情報取得を試みており、ウクライナ軍は敵への攻撃を行っている。戦闘により、ヘルソン州では、多くの火災が発生。カホウカ地区とベリスラウ地区の状況が引き続き危機的で、侵略者が救助隊の移動を必ずしも認めるわけではなく、住民は自力で火災の鎮火を行わざるを得なくなっている。侵略者たちの間の重要議題は引き続きいわゆる「住民投票」と学校年度の開始。地域の敵対協力者は、州内を移動しては、住民と面会し、ロシアへの「併合」を喧伝している。
その他の州は相対的に平穏だった。