ロシア軍、ウクライナの独立記念日に11地域を攻撃=各地情勢
ロシア連邦軍は、ウクライナが独立記念日を迎えていた8月24日、同国の11の地域に対して攻撃を行った。
各地軍行政府の25日8時時点の情報にもとづいた報告書に書かれている。ウクルインフォルムが伝えた。
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、夜間中砲撃を実施。4地区が攻撃を受けた。夜間シネリニコヴェ地区への攻撃あり。ヴェリカ・ミハイリウカ共同体にミサイルが着弾、8名が負傷、内3名が児童。ニコポリ地区は、夜間3回多連装ロケットシステム「グラート」と重火器での砲撃あり。クリヴィー・リフ地区は、多連装ロケットシステム「スメルチ」「ウラガン」によりアポストロヴェ共同体、シローケ共同体、クリヴィー・リフへの攻撃があった。コショヴェ村では電線が断線。クリヴィー・リフでは複数の建物が損傷、犠牲者なし。シネリニコヴェ地区チャプリネ町への攻撃により、25名が死亡した。
キーウ州(中部):25日未明、敵はヴィシュホロド地区の共同体の1つをミサイルで攻撃。犠牲者・破壊なし。
フメリニツィキー州(中部):未明、ロシア軍は、シェペチウカ地区の重要インフラをミサイル2発で攻撃。火災は収束。民家、学校の窓や扉が破壊された。治療を求めた住民は3人。
チェルニヒウ州(北部):過去24時間、迫撃砲・榴弾砲の攻撃が6回あった。内5回は、ノウホロド=シヴェルシキー地区、1回はチェルニヒウ地区。犠牲・破壊なし。24日午後、チェルニヒウ地区北部にてウクライナ防空システムがロシアの無人機「オルラン10」を2機撃墜した。25日未明、敵はノウホロド=シヴェルシキー地区を火砲で砲撃。犠牲者・破壊なし。
スーミ州(北部):24日、エスマン共同体に迫撃砲で7回、榴弾砲で4回攻撃あり。ズノブ=ノウホロド共同体では、日中12時頃迫撃砲砲撃による爆発音が5回聞こえた。ビロピッリャ共同体では18時40分頃迫撃砲砲撃が16回確認。犠牲者・破壊なし。
ポルタヴァ州(中部):24日日中、敵はミルホロドの軍事インフラをミサイルで4回攻撃。犠牲者なし。
ハルキウ州(東部):25日未明、ロシア軍は、ハルキウ地区とボホドゥヒウ地区を砲撃。2名負傷。
写真:国家非常事態庁(テレグラム)
ルハンシク州(東部):夜間、敵は榴弾砲で8回、迫撃砲で9回攻撃。敵はまた、4回戦車を使って進軍を試みた。バフムート方面の3つの自治体の近くで、ロシア軍は空爆を行った。
ドネツィク州(東部):敵は25日未明、スロヴヤンシクを砲撃。集合住宅と民間家屋が損傷。24日、敵は、バフムート、アウジーウカ、トレツィク、マクシミリヤニウカ、ノヴォオチェレトォヴァテ、ディリーウカ、チャシウ・ヤル、ミコライウカ、トルドヴェ、ソレダール、イェリザヴェチウカ、イリンカを攻撃。過去24時間で、民間人が3名死亡、1名負傷。ドネツィク州は、ガス供給が停止中。水と電気も部分的に停止。住民の義務的避難が継続中。
写真:国家警察(テレグラム)
ミコライウ州(南部):25日未明、ミコライウ市に対して「スメルチ」での砲撃あり。攻撃は、港湾インフラに向けられたもの。犠牲者なし。破壊規模は確認中。未明、さらにミコライウへ砲撃あり。敵はS-300で攻撃した模様。民間セクターへの着弾あり、家屋が炎上した。複数の家が損傷。犠牲者なし。州内では、コトリャレヴェ村の民間農業企業が砲撃を受けた。犠牲者なし。前日、ノヴォミコライウカ村への砲撃あり。犠牲者なし。夕方から朝5時まで、ロシア軍は、シローケ共同体の自治体近郊を砲撃。夜にはチェルヴォナ・ドリナも砲撃。着弾は、農業関係施設に着弾。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体への砲撃継続。25日朝、ベレズネフヴァテでは、住宅が破壊された。犠牲者なし。また、過去24時間で、レペティハ村とカウカズ村の近郊が砲撃された。
ヘルソン州(南部):状況は引き続い緊迫。日中は、戦闘に関する情報が入ってきた。空襲警報が複数回あった。ウクライナ軍は、過去24時間、敵の4つの弾薬庫、拠点、2か所の指揮所を攻撃。また、ウクライナ軍は、アントニウシキー橋とカホウカ橋も再び攻撃した。カホウカ地区とベリスラウ地区への攻撃が続いている。ヴィソコピッリャ共同体、タウリヤ共同体、カリノヴェ共同体、ノヴォヴォロンツォウカ共同体、ヴェリカ・オレクサンドリウカ共同体にて多くの建物が損傷、火災発生、経済施設が家畜とともに炎上。公式発表では、過去24時間だけで、救助隊が13の火災を確認している。
その他の地域は相対的に平穏だった。