ロシア軍、宇東部ドネツィク州15自治体を攻撃=各地情勢
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は29日、ウクライナ東部ドネツィク州の15の自治体を砲撃した。
国家警察ドネツィク州広報課が伝えた。
発表には、最も攻撃が多かったのはアウジーウカの9回。その他、スロヴヤンシク、バフムート、ネリピウカ、ピウニチネ、ヘオルヒーウカ、ドルジュバ、カリノヴェ、クリシチーウカ、マクシミリヤニウカ、ネタイロヴェ、オレクサンドロ=カリノヴェ、ペルヴォマイシケ、ロズドリネ、セメニウカが攻撃されたという。
敵は、榴弾砲と多連装ロケットシステムを使用。民間施設61軒と住宅45軒を破壊・損傷させたとのこと。
スロヴヤンシクへは、多連装ロケットシステムにて3回砲撃あり。市の中心部には約20弾の着弾があり、集合住宅4軒、民間家屋8軒、産科病院などが被害を受けたとある。同時に、住民の避難のおかげで、犠牲者は出ていないと報告された。
州軍行政府の報告によれば、州全体の犠牲者数は、死者3名、負傷者4名。
ザポリッジャ州(南部):本日未明4時、ロシア軍は、ザポリッジャへとミサイル攻撃。犠牲者なし。インフラ施設への著しい破壊は確認されていない。
チェルニヒウ州(北部):夜間、ロシア軍はノウホロド=シヴェルシク地区を砲撃。犠牲者・破壊なし。
スーミ州(北部):29日、ロシア軍は、クラスノピッリャ共同体、エスマン共同体、シャリヒネ共同体、ズノブ=ノウホロド共同体、ブリン共同体を攻撃。合計43回の攻撃あり。敵は、自走砲と迫撃砲を使用。犠牲者・破壊なし。30日未明、ロシア軍は、クラスピッリャ共同体を自走砲で砲撃。犠牲者・破壊なし。
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、ニコポリ地区、クリヴィー・リフ地区、ドニプロ地区を砲撃。ニコポリでは、バスターミナル、店、図書館、電線が損傷。チェルヴォノフリホリウカ共同体では、女性1名が負傷。カムヤンシケでは、建物が1軒破壊され、10軒が損傷。電線と送ガス管も損傷。
写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官
ルハンシク州(東部):30日未明、バフムート方面のウクライナ軍陣地に対して、4弾のミサイル攻撃と多連装ロケットシステムによる8弾のロケット攻撃あり。また、迫撃砲10弾、榴弾砲6弾の攻撃あり。
ミコライウ州(南部):29日、ミコライウ市に対して、S-300のミサイル16弾で攻撃あり。2名死亡、24名負傷。同日、オチャキウへの砲撃確認。海上に着弾。犠牲者なし。29日日中、チェルヴォネ村へと砲撃あり、部分的に建物破壊、送ガス管が損傷。犠牲者なし。カリニウカ近郊へと砲撃あり、開けた空間で火災発生。夕方、S-300ミサイルにて、バシュタンカ共同体への攻撃あり。民間の建物が損傷。犠牲者なし。コンタクト・ライン上のベレズネフヴァテ共同体の村への恒常的な砲撃が継続。
ヘルソン州:(南部):日夜問わず大きな爆発音が聞こえていた。戦闘は、州内ほぼ全域で発生。ウクライナ軍は、複数の地点で進軍開始。侵略者たちは、地元住民たちに、職場から避難するよう呼びかけるSMSを拡散した。ウクライナ軍は、複数の弾薬庫とほぼ全ての大型の橋を破壊(アントニウシキー橋(鉄道用と自動車用)、ノヴァ・カホウカ橋)。残っているのは、徒歩で渡れるもののみ。
その他の地域は相対的に平穏だった。