ロシア軍、ウクライナ7州を攻撃=各地情勢
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は8月31日から9月1日の朝にかけての期間、ウクライナの7州に対して攻撃を行った。
ウクライナ各地軍行政府の1日8時時点の情報をもとにした報告書に書かれている。ウクルインフォルムが伝えた。
オデーサ州(南部):ロシア軍は、一時的被占領下クリミアから沿岸防衛用地対艦ミサイルシステム「バスチオン」にて発射されたミサイル「オニクス」2発により同州を攻撃。1弾は防空部隊が撃墜。1弾は、開けた空間に着弾。破壊と犠牲者なし。
ドニプロペトロウシク州(南部):ニコポリ地区とクリヴィー・リフ地区に対して攻撃あり。ニコポリ地区では、4つの共同体が攻撃を受けた。ニコポリとチェルヴォノフリホリウカ共同体に対して、ロシア軍は多連装ロケットシステム「グラート」にて攻撃。ニコポリでは、損傷・破壊は確認されず。チェルヴォノフリホリウカ共同体では、建物、学校、行政調査が損傷し、電線が切断。住民1名が負傷。ミロヴェ共同体とマルハネツ共同体で破壊あり。犠牲者なし。マルハネツでは電線が損傷。クリヴィー・リフ地区では、敵はぜれのドロシク共同体を砲撃。経済施設が破壊。
写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官
ハルキウ州(東部):夜間、ロシア領ベルゴロドからミサイルが5発の飛来が確認。一部はロシア領内で爆発。その他のミサイルの着弾地点は確認中。犠牲者なし。過去24時間、州内では、ロシア軍がチュフイウ地区、イジューム地区、ハルキウ地区、ボホドゥヒウ地区を攻撃。住民1名が死亡、1名が負傷。
ルハンシク州(東部):バフムート方面は情勢に変化なし。ロシア軍は、榴弾砲で5回、迫撃砲で8回砲撃。戦車を4回使用。敵の進軍は成功せず。
ドネツィク州(東部):過去24時間で、住民が5名死亡、12名負傷。攻撃を受けたのは、バフムート、オルリウカ、アウジーウカ、マクシミリヤニウカ、ピウニチネ、ヘオルヒーウカ、トレツィク、ピウデンネ、ロズドリネ、マルインカ、ペルヴォマイシケ。夜間、敵はチャシウ・ヤルを砲撃、旧学校が損傷。州内はガス供給停止中、水と電気も部分的に停止。住民避難が継続。
写真:国家警察
ミコライウ州(南部):8月31日、敵はペルヴォマイシク共同体を恒常的に砲撃。ノヴォミコライウカでは、主に開けた場所に着弾。犠牲者なし。ペルヴォマイシケでは、砲撃により民家や経済施設が部分的に破壊、犠牲者なし。また同日、シェウチェンコヴェ共同体リュボミリウカが砲撃を受け、行政庁舎、学校、倉庫、約40件の民家が部分的に破壊された。ヴァヴィロヴェにて経済施設、民家が損傷。バシュタンカ地区では、敵はヘリKa-52でベレズネフヴァテ共同体を攻撃。また、同日、ベレズネフヴァテ、ヴィスンシク、カウカズが砲撃された。シローケ近郊も砲撃あり。農業施設と民家が損傷。1日未明2時30分頃、チェルヴォナ・ドリナへ砲撃あり。開けた場所に着弾。犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):一日中大きな爆発音が聞こえた。ロシア軍基地に着弾あり。また、ウクライナ軍は、敵の弾薬庫を攻撃。地元住民は、様々な手段で自らの親ウクライナ的立場を示している。同時に、侵略者は住民を拉致し、住居の捜索を行っている。