ウクライナの防空システムは現在ロシアのミサイルを5〜7割撃墜している=キーウ市行政府長官

ウクライナのジルノウ・キーウ市軍行政府長官(少将)は、現在、ウクライナ軍の防空システムにより50〜70%のロシアのミサイルを撃墜することができていると発言した。

ジルノウ長官の発言を宇国防省傘下のメディア「アルミヤインフォルム」が伝えた

ジルノウ氏は、「ロシアの航空・ミサイル攻撃の分析により、50%から70%の敵のミサイルが防空システムにより撃墜されていることが示されている。航空機からのものも、地上のミサイル部隊によるものも合わせてだ。しかし、残念ながら、現在私たちは防空システムの100%の効果は確保できていない。それは、インテリジェンス手段、航空・地対空ミサイルシステムの数が不十分、という客観的な理由に関係するものだ。主に、それはソ連のシステムであり、北大西洋条約機構(NATO)のパートナー国防空システムのような、効率や理想的効果はないのだ」と発言した。

また同氏は、キーウ市の情勢についての質問に対して、「大なり小なり平穏な状況だ。それは軍人、法執行機関書屋員、市の重要インフラ職員の熱心な仕事のなすものだ。私たちのところにテロがないこと、敵の破壊工作グループが活動していないことは、それらを予防している人々の成果である」と発言した。

さらに同氏は、キーウへ向けての大規模侵略が始まった際には多くの敵工作グループがいたが、ウクライナ側防衛勢力のおかげでそれらは殲滅できたと述べた。法執行機関の予防行為により、侵略開始以降、キーウ市内では、408名の工作員を拘束したという。

同時に同氏は、一定の数の工作員はまだ潜んでいるであろうことから、皆が気をつけなければいけないとも発言した。