露軍、宇南部ドニプロ市を砲撃 行政庁舎、市場、民家が破壊=各地情勢
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は11日、ウクライナ南部ドニプロ市中心部をミサイルで攻撃、行政庁舎、市場、民家が破壊され、住民1名が’負傷した。
レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて伝えた。
レズニチェンコ氏は「ドニプロ市内に対して、ロシア軍がミサイルを放った。民間のドニプロ住民家族が平和に寝ていた住宅街ど真ん中に対してだ。72歳の男性が負傷した。彼は、重傷で病院に運ばれた。行政庁舎、店、市場、倉庫、住宅が破壊された」と伝えた。
ウクライナ国境警備庁は、北部のスーミ州とチェルニヒウ州にて10日、ロシアからの越境砲撃が続いたと報告した。
発表によれば、砲撃を受けたのは、スーミ州のヴェリカ・ピサリウカ共同体、クラスノピッリャ共同体、セレディナ=ブダ共同体、エスマン共同体、ユナキウカ共同体、チェルニヒウ州のセメニウカ共同体だという。
セメニウカ共同体では12時ごろにロシア領ロマコフカから榴弾砲による砲撃があったとのこと。また、ロシアのドロノフカから、クラスノピッリャ共同体に対して、122ミリ口径榴弾砲による砲撃があり、爆発が約10回確認されたと書かれている。
セレディナ=ブダ共同体では、ロシアのセルノヴォから榴弾砲・迫撃砲による砲撃が18回あったとあり、民間家屋、電線、畑、車両が損傷したと報告された。
エスマン共同体へは、ロシアのトロエボルトノから迫撃砲での砲撃あり、4回爆発が確認されたという。
ヴェリカ・ピサリウカ共同体では、ロシアのスポダリュシノから120ミリ口径自走砲による砲撃があり、爆発が5回確認された。
ユナキウカ共同体では、ロシアのクリロフカから迫撃砲による砲撃があり、爆発が5回確認された。
東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は11日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が11日朝、アウジーウカ中心を榴弾砲で、オチェレティネ共同体を多連装ロケットシステム「ウラガン」で発射したクラスター弾にて砲撃したと報告した。
キリレンコ氏は、「アウジーウカでは、夜は相対的に平穏だったが、朝から市の中心部に対して大量の榴弾砲砲撃があった。オチェレティネ共同体では、ロシア軍は、朝からウラガンでクラスター弾を使用した。最新情報では、犠牲者は出ていない」と伝えた。
また、クラマトルシクでは、夜間にミサイル攻撃があり、産業圏に着弾したという。
さらに、ライ=オレクサンドリウカにて、学校のそばに砲弾が着弾し、学校の窓と近隣尾建物が損傷したとのこと。
同氏は加えて、バフムートにも榴弾砲砲撃が再びあったとし、「犠牲者なし。しかし、多くの破壊あり。幼稚園、百貨店、8軒の集合住宅が損傷。また、オピートネで民家2軒、ソレダールで住民が1名負傷した」と伝えた。
キリレンコ氏は、別の投稿にて、9月10日、同州では民間人が10名死亡したと伝えた。