過去2週間ウクライナ南部で約500平方キロメートル解放=宇軍南部司令部

ウクライナ軍南部司令部「ピウデン(南)」のフメニューク報道官は12日、ウクライナ軍は南部にて過去2週間で約500平方キロメートルの領土を解放し、1800人以上のロシア軍人を殲滅したと発表した。

フメニューク報道官がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。

フメニューク氏は、「私たちは、複数の地点で40〜数十キロメートル前進した。約500平方キロメートルの面積を解放した。そして、今日時点でヘルソン州の自治体であるヴィソコピッリャ、ノヴォヴォズネセンシケ、ビロヒルカ、スヒー・スタヴォク、ミロリュビウカがすでに解放されており、ウクライナの旗の下にあると発表することができる。しかしながら、これらの地への砲撃はまだ続いている。敵は、退却しながら、これらの地に地雷を設置しているため、地元住民は皆、気をつけなければならない。過去2週間で、私たちは南部方面で1800人以上の占領者を殲滅し、(敵の)500台以上の装甲車、122両の戦車、2機の航空機、2機のヘリ、約10弾の巡航ミサイルを破壊した」と報告した。

さらに同氏は、ミコライウ州も砲撃を続けているとし、「彼らは、心理的圧力を強めようとしている。それは、私たちの圧力を受けた彼らの退却が何も意味しないこと、彼らは非常に遠くの領土を砲撃対象とし続けていることを理解させることを目的としている」と発言した。

海上の情勢について、同氏は、「黒海は荒れており、私たちの味方をしている。海は占領軍が展開した基地のすぐ近くに船を貼り付けている。彼らは、タルハンクト岬へは近寄れていない。なぜなら、巡洋艦とズミーニー島の防空システムの不在が自分たちを脆弱にしていることを認識しているからだ。しかし、『カリブル』の予備は維持しており、現時点で26のミサイルが装填されるミサイル艦4隻がある。また、海には、大型揚陸艦4隻が展開されているが、しかし、それはどちらかといえば心理的圧力と自軍部隊の士気向上の試みであろう」と発言した。