「被占領地住民は、ウクライナが戻ってくることを知っておかねばならない」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、クリミアをはじめ、全ての一時的被占領地の住民は、ウクライナは必ず戻ってくることを知っておかねばならないと発言した。
ゼレンシキー大統領がロシア占領から解放された東部ハルキウ州イジューム訪問時に記者団に対して発言した。大統領府が公表した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、残念ながら今のところ占領地にいる私たちの人々にシグナルを送らなければならない。そして、私のクリミアの人々へのシグナルはこうだ。私たちは、そこにいるのが私たちの人々であること、それはひどい悲劇であること、彼らは8年以上も占領下にいることを知っている。それがいつになるかはわからないが、しかし、私たちには計画があるし、私たちはそこに戻る。なぜなら、そこは、私たちの大地であり、彼らは私たちの人々なのだから」と発言した。
同氏はまた、一時的被占領下クリミア住民は過去数年の間ずっとロシア連邦のプロパガンダの圧力下にあるが、ウクライナがクリミアに戻ったら、クリミア住民はロシアのテレビやプロパガンダの嘘を目にすることになると発言した。そして、「なぜなら、私たちは、真実は私たちの側にあることを知っているからだ」と強調した。
さらに同氏は、占領から解放された土地でウクライナ軍人がとても暖かく迎えられていると指摘し、「それはとても感動的瞬間だ。それは、ウクライナ軍とともに人生が戻ってきていることを意味する」と発言した。
破壊されたイジュームについて、ゼレンシキー氏は、この地域は大統領になる前からとてもよく知っており、目にするものに衝撃を受けていると述べた。
同氏は、「私たちが目にしているものに衝撃を受けている。ただし、私たちはもう類似のことを、ブチャなど、最初に脱占領された場所で見てきた。同様に、破壊された建物、殺された人々…。残念ながら、これが私たちの現在の歴史の一部なのだ。現代のロシア・ネイションの一部、彼らが行ったことなのだ」と発言した。
また同氏は、占領から解放された領土にてロシアの犯罪の証拠を収集することを目的に、捜査官や検察官を派遣してくれている国際パートナーたちに謝意を伝えた。同氏は、「私たちは皆、そのプロセスが迅速なものでないことは理解している。私たちの検事総局は働いており、重要な課題を遂行している。彼らは、記者たちにも、捜査官にも、その現場を訪れることを認め、重要な詳細を発見できるようにしている」と発言した。
同氏は、ウクライナにとって大切なことは、全ての問題において最大限オープンであり続けることだと強調した。そして、「私は確信しているが、そうすれば、全てのことについて、判決が下る、法廷が生じるのだ。私は、その点につき一瞬たりとも疑っていない」と発言した。
写真・動画:大統領府