ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍に露語で「なぜ負けるのか」を説明
ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ロシア軍は永遠にテロリストとなり、自らがウクライナに対して始めた戦争で負けるだけでなく、歴史でも敗北するだろうと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにてロシア語で発言した。
ゼレンシキー氏は、「『同志』たちにロシア語で述べよう。今日のあなた方のミサイル攻撃、クリヴィー・リフへの、カラチュニウカ貯水場のダムへのミサイル攻撃、軍事的価値の一切ない対象への攻撃、実質的に数十万人の一般市民への攻撃は、ロシアが負けているもう一つの理由である。ロシアは、この戦争に負けているだけでなく、歴史自体でも敗北している」と発言した。
同氏は、歴史は人が書くのであり、人でなくなった者たちは決して歴史を書くことはないと述べ、「あなた方は歴史の中で何者となるだろうか? それらミサイルで攻撃する人。私たちの大地にやってきた者。弱者だ。あなた方は、市民と戦う弱者なのだ。戦場から逃げて、どこか遠くから害をなそうとするならず者なのだ。自分の孫が恥じるテロリストであり続けるのだ」と発言した。
さらに同氏は、ロシア兵にとっての唯一の出口はウクライナ側に投降することだとし、そうすることによってのみ各種条約に従って命が保証されると指摘した。そして、「この明らかにロシアが敗北している戦争において、ウクライナ側に拘束されることによってのみ、自らを大砲の餌食として利用されることがなくなるのだということを、一人一人のロシア兵がもう理解すべきなのだ」と発言した。
その他ゼレンシキー氏は、クリヴィー・リフへのミサイル攻撃については、被害を取り除くためにあらゆることが行われていると述べ、「錯乱したロシアのプロパガンディストたちはその卑劣さがもしかしたら好きなのかもしれないが、しかし、それはロシア兵の倫理・心理状態を救うことには絶対にならない。彼らは、ロシアの指導部が無能であること、ウクライナのあらゆる方面で自分たちは壊滅するだろうことを悟ったのだ」と強調した。加えて、同氏は、ロシアはどのようなテロによっても状況を解決はできない、テロとはそれを行う者の弱さを確認するだけのものだと発言した。
これに先立ち、14日17時頃、ロシア軍は、ウクライナ南部クリヴィー・リフと周辺に対して巡航ミサイルで攻撃し、ダムを破壊していた。