ロシア軍、南ウクライナ原発近くをミサイルで攻撃

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は19日未明、ウクライナ南部ミコライウ州の南ウクライナ(ピウデンノウクラインシカ)原子力発電所の原子炉から300メートル地点をミサイルで攻撃した。

ゼレンシキー宇大統領がテレグラム・チャンネルで動画・写真とともに報告した

ゼレンシキー氏は、「ミコライウ州。未明、南ウクライナ原発から300メートルのところにミサイルが飛来した。短時間の停電が生じた。原発敷地内の建物の窓が割れた」と書き込んだ。

また同氏は、ロシア軍は原発とは何なのかを忘れた上で再び攻撃を望んだとし、「ロシアは全世界を危険に晒している。遅過ぎとならない内に、ロシアを止めねばならない」と強調した。

同日、原子力発電公社「エネルホアトム」社も、テレグラム・チャンネルにて、ロシアの夜間のミサイル攻撃について報告した

同社発表には、「今日、2022年9月19日0時20分、ロシア軍が南ウクライナ原子力発電所の産業地区へとミサイル攻撃を行った。南ウクライナ原発原子炉から300メートル地点で強力な爆発が生じた」と書かれている。

また、同社は、衝撃波により原発建物が損傷し、100枚以上の窓が割れたと指摘した。南ウクライナ電力供給システムの一部を担うオレクサンドリウカ水力発電所からの電力供給が停止され、高圧線3本も送電を停止したという。

同時に、南ウクライナ原発の原子炉は全て通常通り稼働しているとし、人員にも犠牲者は出ていないとのこと。

エネルホアトム社は、ロシアの「核テロ」は世界中を脅威に陥れているとして、新たな災害を防ぐために、そのテロは止めねばならないと強調した。

トップ写真:エネルホアトム社