25日の露軍攻撃によるウクライナ民間人の死者3名、負傷者22名=各地被害
ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官は26日、9月25日のロシア軍のウクライナ各地の攻撃による民間人犠牲者は、死者3名、負傷者22名であったと発表した。
ティモシェンコ副長官がテレグラム・チャンネルにて報告した。
発表された地域別死傷者数は以下のとおり。
ドネツィク州(東部):死者3名、負傷者11名
ミコライウ州(南部):負傷者4名
ハルキウ州(東部):負傷者6名
ヘルソン州(南部):負傷者1名
また、各地軍行政府の26日朝の時点の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。
オデーサ州(南部):26日未明、ロシア軍の自爆無人機による攻撃あり。1機は、防空戦力が撃墜。2機は軍事インフラに激突。大規模火災と弾薬の爆発により、住民の避難が行われた。暫定情報では犠牲者なし。鎮火・救出作戦継続。
ザポリッジャ州(南部):26日未明、ザポリッジャ市とザポリッジャ地区の町にミサイル攻撃あり。犠牲者なし。インフラ施設に被害、火災発生。
ミサイル攻撃被害 写真:ドミトロー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム
ドニプロペトロウシク州(南部):ニコポリ地区(ニコポリ共同体、マルハネツ共同体、チェルヴォノフリホリウカ共同体、ミロヴェ共同体)へ計9回砲撃あり。犠牲者なし。ニコポリでは、約40の民間家屋、20以上の経済施設、30の太陽光発電パネル、変電所、電線が損傷。
ニコポリ地区被害 写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官
ハルキウ州(東部):25日、クプヤンシク地区、チュフイウ地区、イジューム地区、ハルキウ地区、ボホドゥヒウ地区で砲撃あり。6名負傷。
ルハンシク州(東部):25日、敵は衝突ライン沿いの自治体30を砲撃。26日未明、ウクライナ軍配置地点に、迫撃砲・榴弾砲での砲撃14回あり。航空機使用1回確認。ウクライナ軍は、スピルネ、ソレダール、マヨルシク、バフムート、ピドホロドネ、ヴィームカ、クルデュミウカ、ザイツェヴェ、ノヴォミハイリウカ、ペルヴォマイシケ、カムヤンカ、ポビェダ、パウリウカで敵の攻撃を撃退。
ドネツィク州(東部):26日朝からトレツィクへの集中攻撃あり。25日は、アウジーウカ、バフムート、トレツィク、クラマトルシク、ボハティル、イヴァノピッリャ、オレクシウカ、オルリウカで攻撃確認。
写真:ドネツィク州警察広報室
ミコライウ州(南部):26日朝、ミコライウへ砲撃あり。郊外の産業圏で被害あり。オチャキウへ再び攻撃あり。フリストフォリウカ(15軒以上の建物損傷)、ベレズネフヴァテ、シローケへの攻撃あり。
ヘルソン州(南部):情勢は引き続き困難、戦闘継続。南部司令部「ピウデン」情報によれば、ウクライナ側航空機はヘルソン地区とカホウカ地区の敵の防空システム2基とベリスラウ地区の武器・機材集積地3か所を攻撃したという。敵が渡河を試みているカホウカ水力発電所のある地区の火砲によるコントロールを強化している。また、敵の指揮所3地点を殲滅、ヘルソン市内の露親衛隊のいる場所を攻撃、ダヴィド・ブリド地区の敵の防衛地点の1つを攻撃。ヘルソン地区とベリスラウ地区の敵弾薬庫を破壊した。ヘルソン州におけるロシアへの編入を問う偽「住民投票」が続いている。地元住民がこれを無視しているため、武装したロシア人が「投票」させるために各住民の自宅を訪問している。
写真:ヘルソン州警察
その他の地域は相対的に平穏だった。