ザポリッジャ車列攻撃の死者30人に ゼレンシキー宇大統領「ロシア軍は着弾先をわかっていた」
30日朝のロシア軍によるウクライナ南部ザポリッジャ市の人道車列に対するミサイル攻撃による犠牲者数は、死者が30人、負傷者が88人確認された。
クリメンコ国家警察長官がフェイスブック・アカウントで報告した。
クリメンコ氏は、「ザポリッジャにおけるロシアの戦争犯罪の結果は、死者30人、負傷者88人だ。死者の中には、子供も2人いる。11歳の女の子と14歳の男の子だ。3歳の女の子も負傷した」と伝えた。
また、同氏は、死者の中には警察官もいるとし、「36歳の地元戦略捜査局の職員が死亡した。また、27名のベルジャンシク地区局警察官が負傷した。内4名は重傷だ。彼らは、勤務中で、秩序の確保に当たっていた」と説明した。
ゼレンシキー宇大統領は、30日夜の動画メッセージにて、同ミサイル攻撃に言及し、「敵は、今日の日をザポリッジャにおける意図的で、完全に計算されたウクライナ人の殺人で始めた。民間車列へのミサイル攻撃だ。現時点で、死者30人、ほぼ100人の負傷者だ。ロシア軍は、自分たちのミサイルがどこに着弾するか知っていたはずだ。それは、上から下まで、命令を下した者から、命令を遂行した者まで、人間ならざる者の所業だ」と発言した。
同氏はまた、「彼らは必ず法の下、人に対して責任を負う」と述べた。
さらに同氏は、「だからこそ、私たちは自分たちの勝利に確信を持っている。だからこそ、わたしたちは、戦争の主導権を獲得した。だからこそ、私たちは、今戦場で実感ある結果を達成している。そして、それが非常に重要なのだ。英雄たちを祝福する。なぜなら、私たちは人であり続け、人から支持を受けているからだ。世界中の全ての人から。無実の人に対する意図的殺人を知った、一人一人の痛みを感じている人たちからの支持だ」と強調した。
同時に同氏は、モスクワにて同日、またしても何らかの茶番が行われたと述べ、「そこでは何かが指摘され、何かが叫ばれ、広場で歌が歌われ、ザポリッジャの話がなされた。彼ら自身がザポリッジャであんなことをしておいてだ。人ならざる者たちだ。ロシアのテロで亡くなった全ての人々が永遠の記憶されんことを」と発言した。