ロシアの動員兵はすでに前線にいる=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ロシア連邦で最近動員された兵士はすでにウクライナの前線に出ていると発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「多くの前線地点で激しい戦闘が続いている。しかし、それら戦闘の展望は引き続き明白だ。さらに多くの占領者が逃亡しようとしており、敵軍はさらに多くの損耗を出しており、ロシアはウクライナに対して戦争を始めることで過ちを犯したという理解がさらに増している。もちろん、あちらには熱狂者も多い。これがロシアにとって愚かな戦争であり、この戦争にロシアは勝つことができないという明白なことを絶対に認めない者が多くいるのだ。団結を維持し、何のために戦っているかを知っている民に勝つことはできない」と発言した。
同氏はまた、現在ロシアにて犯罪的動員により徴兵されて戦争に送られている人々の中に、何のために自分が前線に送られているのか、なぜ自らの命を危険に晒さねばならないのかを説明できる者はいないと指摘した。
そして同氏は、「私たちはもう、死んだ占領者の中に1週間だか2週間だか前に集められた人々をすでに目にしている。戦闘への準備なく、このような戦争で戦うための経験を全く有していない者たちだ。しかし、ロシアの司令部は誰でも良いから人を必要としている。どんな人物でも良いから、死者の代わりにその場に立たせるためだけに。その新たな者が死ねば、さらに新たな者が送られる。ロシアはそうやって戦っている。そうしてロシアは負けるのだ」と発言した。
加えて同氏は、偽「住民投票」も「併合」宣言も、どこに引いたのか不明の思いつきの「国境」の話もロシアを救うことはないと指摘した。その上で同氏は、「明確で国際的に認められたウクライナ国境はある。私たちが守らねばならない命もある。私たちが回復せねばならない安全もある。そして、全てがうまくいく。私たちはその全てを行っている」と強調した。
同氏はまた、ロシアの孤立の例として、同日ロシアが国際民間航空機関(ICAO)理事国に再選されなかったことを指摘し、「それは国連の専門機関の一つである非常に重要な世界的機関であり、全ての他の国際機関に対する非常に重みあるシグナルである」と発言した上で、多くの国際法規範に違反した国は、どのような国際機関にも通常の参加国としてはいられならないとし、国際社会にロシアの居場所はないと強調した。
写真:大統領府