ロシア軍、ウクライナ南部ザポリッジャの集合住宅を再びミサイル攻撃 住民死者13名

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は9日未明、ウクライナ南部ザポリッジャ市に対して数十弾のミサイルによる攻撃を行った。集合住宅が破壊され、死亡した住民は現時点で13名判明している。

クルチェウ・ザポリッジャ市長代行が同日朝、テレグラム・チャンネルにて、着弾の被害について報告した

クルチェウ氏は、「夜間のザポリッジャへのミサイル攻撃により、市内の複数集合住宅と民間セクターの建物に被害が出た。暫定情報では、5軒の民間の建物が破壊され、約40が損傷した。現時点で、17名の死者が判明している」と伝えた(編集注:その後、警察は、13時11分時点で確認されている死者数は13名と発表)。

同氏はまた、公共企業が現場で瓦礫撤去作業をしているが、人数が足りないとし、ザポリッジャ市民に対して、瓦礫撤去作業への参加を呼びかけた。

ゼレンシキー宇大統領もまた、同日朝、フェイスブック・アカウントにて、同ミサイル攻撃につきコメントした

ゼレンシキー氏は、「再びザポリッジャだ。またも民間人への無慈悲な攻撃だ。夜中に集合住宅に対する攻撃。すでに12名が死亡、49名が病院におり、内6名は児童だ。完全な卑劣さだ。完全な悪だ。人間ならざる者、テロリストだ。この命令を出した者から、この命令を遂行した者まで皆、責任を取ることになる。絶対に。法の前で、人の前で」と書き込んだ。

ウクライナ空軍は同日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は同日未明、ザポリッジャに対して、航空機からミサイルKh-22とKh-59を、さらにS-300からもミサイルを数十弾放ち、その内1弾はウクライナ空軍が撃墜したと報告した

空軍発表には、「9日未明、ロシア占領軍は、ザポリッジャに対して大規模なミサイル攻撃を行った。民間人が死亡し、建物が破壊された…。10月9日0時30分から、リャザン飛行場の6機の爆撃機Tu-22M3と、ロストフ州マリノフカ飛行場から7機のSu-35が確認されていた」と書かれている。そして、攻撃は、一時的被占領下のザポリッジャ州のメリトポリとベルジャンシクの領域から行われたとし、敵はTu-22M3から巡航ミサイルKh-22を4発、Su-35から空対地誘導ミサイルKh-59を2発発射したという。

さらに、地対空システムS-300によっても約16発のミサイルを市の民間インフラと住宅地に向かって放ったと報告されている。

空軍は、ザポリッジャにてKh-59を1弾撃墜した他、8日及び9日の報告時点までに、ロシア軍の航空機、おそらくS-25を1機、無人機シャヘド136も撃墜したと伝えた。

その上で空軍は、「私たちは、敵の卑劣さについてもう一度喚起した上で、空襲警報下の安全ルールを守るよう強調する。特に前線隣接地域においてだ」と強調した。

なお、これに先立ち、ロシア軍は、6日朝にもザポリッジャ市の住宅地をミサイルで攻撃していた。同攻撃の市民死者数は、8日夜の時点で19人となっている。

※修正(9日16時31分):警察発表を受けて、死者数を修正しました。