ゼレンシキー宇大統領、動画で国民に呼びかけ「テロリストの標的はエネルギー施設と人だ」

動画

ウクライナのゼレンシキー大統領は、10日朝のロシア軍によるウクライナ各地への大規模ミサイル攻撃を受けて、ロシア軍の標的はエネルギー施設と人の2つだと発言した。

ゼレンシキー氏が動画メッセージを公開した。メッセージ全文以下のとおり。


ウクライナ国民よ!

苦しい朝だ。テロリストと事を構えねばならない。

数十のミサイルに、イランの(自爆型無人機)「シャヘド」だ。彼らの標的は2つある。

(1つは)国中のエネルギー施設だ。キーウ州、フメリニツィキー州、リヴィウ州、ドニプロ州、ヴィンニツャ州、イヴァノ=フランキウシク州、ザポリッジャ州、スーミ州、ハルキウ州、ジトーミル州、キロヴォフラード州、南部だ。

彼らは、パニックと混乱を望んでおり、私たちのエネルギーシステムの破壊を望んでいる。彼らに望みはない。

2つ目の標的は、人だ。

最大限のダメージを与えるために、わざとそういう時間、そういう対象を選んだのだ(編集注:ミサイル攻撃は主に朝のラッシュ時に行われた)。

しかし、私たちはウクライナ人だ。互いに助け合っている。自分を信じている。壊された物全てを再生している。

今、一時的に停電が生じるかもしれないが、私たちの確信には断絶など決して生じない。勝利への確信にだ。

どうしてこのような攻撃が行われたのだろうか。敵は、私たちが怯えること、人々が逃げ惑うことを望んでいる。しかし、私たちが走ることができるのは、前に向かってだけであり、私たちは前線でそれを示している。今後もそのように行動する。

現在救助隊が活動している。私たちの防空システムが稼働している。すでに38個の空の標的を撃墜した。

今日は、お願いだから、シェルターにいてくれ。軍人の支援のおかげで、全て問題はなくなる。

安全ルールを常に守って欲しい。そして、常に覚えておいて欲しい。ウクライナは、敵が現れる前も存在したし、敵が現れた後も存在することを。

ウクライナに栄光あれ!

写真:大統領府